【ランキング】日本歴史を物語る建築物|中国地方の日本世界遺産5選

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私達の住む日本にも海外に誇れる数々の世界遺産があります。
北が北海道から南は九州・沖縄まで、日本の歴史を物語る様々な建築物や自然の宝です。
その中で、中国地方の世界遺産には、どのようなものがあるでしょうか?ここで、同地方の世界遺産をランキング形式でご紹介していくことにしましょう。

富士山

富士市からの富士山

中国地方の日本世界遺産ランキングTOP5

1位:嚴島神社

中国地方で最も有名な世界遺産と言えば、厳島神社になるでしょう。
厳島神社は宮島にあり、宗像三女神が祀られている神社です。
昔は平家一門の信仰を集めた所で、平安期の寝殿造りを神社の建築に取り込み、長い回廊がとても有名です。
祀神は市杵島姫命、湍津姫命、田心姫命であり、建造物そのものが国宝であったり重要文化財に指定されている由緒ある神社でもあるのです。

厳島神社の見所は、数々浮かぶ瀬戸内海の島々をバックに海中に厳かな佇まいを見せる朱色の大鳥居でしょう。
また、凛と立ち並ぶ木造建物も非常に美しく、満潮時の社殿が海に浮かんでいるように見えて、大変神秘的です。

神社で行われる桃花祭は、平清盛により京都から宮島に伝えられた舞楽で、雅楽の舞陵王、納曽利等の曲は12世紀の古き時を今に伝えているようです。

厳島神社の回廊

厳島神社の回廊

・場所:広島県廿日市市宮島町1-1
・TEL:0829-44-2020
・アクセス:宮島棧橋から徒歩12分
・営業時間:秋冬 6:30~17:30(1/4~2/29、10/15~11/30)春夏秋 6:30~18:00(3/1~10/14)、冬 6:30~17:00(12/1~12/31)、0:00~18:30(1/1)6:30~18:30(1/2~1/3)
拝観料:大人300円、団体250円(50名以上)、高校生 200円 団体150円(50名以上)、中学生100円団体70円(50名以上)、小学生100円団体70円(50名以上)

2位:松下村塾

松下村塾は、幕末に長州萩城下の松本村(現・山口県萩市)に作られた私塾です。
吉田松陰がこの塾で指導したのが、短かな期間だったのですが、その塾生の中から幕末から明治期において、新しい日本の国作りの礎を築いていった人材を多く輩出したことで有名です。
その面々をみると、伊藤博文、 高杉晋作、久坂玄瑞、山縣有朋、品川弥二郎、山田顕義、野村靖、松本鼎、岡部富太郎、正木退蔵とまさに、明治新政府の中枢をなす人間ばかりです。

松下村塾は松陰神社の境内に瓦ぶき平家建て8畳、10畳半の2室の小さな家で、松陰が安政3年(1857念)から2年半の間で、藩の下級武士、庶民を相手に教育してきたのです。
この塾を訪れると、ここから近代日本の歴史の1ページが生まれたことに感無量になることでしょう。
・場所:山口県萩市椿東松本市1537
・アクセス:JR山陰本線東萩駅から徒歩10分、中国自動車道美祢東JCTから車で20分

世界遺産 松下村塾

世界遺産 松下村塾

3位:原爆ドーム

原爆ドームの中国地方の世界遺産として代表的な建築物の1つです。
昔は市中心街に広島県産業奨励館としてチェコ人建築家のヤン・レツル氏の設計より大正4年(1915年)に建てられました。
昭和20年8月6日の原爆投下により大きな被害を受けたものの、かろうじて、一部残っていました。
当時の原爆の実態を後世に伝え、その悲しみと戦争の悲惨さを忘れないために永久保存されているのです。
そして、平成8年1996年に世界遺産として登録されました。

原爆ドームは、路面電車の紙屋町西駅と本川町駅の中間地点にあり、近くの太田川近辺は3月になると、見事な桜で多くの市民で賑わっています。
また、5月にはドーム近くのつつじが見事に色どりを見せてくれます。
しかし、このドームが世界文化遺産として登録されたのも、世界の恒久的平和を願うことに起因していると思います。
・場所:広島県広島市中区大手町1-10
・TEL:082-242-7831
・アクセス:広島駅南口から路面電車20分(宮島口 行/西広島駅 行/江波 行)

原爆ドーム

原爆ドーム

4位:萩城城下町

萩城城下町は、1604年に毛利輝元が萩城を築城してから、260年間の長き年月を越してきた城下町です。
城下町のある萩市は、日本の中でも有数の史跡のある街で、旧萩城外堀から外側に城下町が
広がるように構成されています。

碁盤の目のように整備された区画の中には、中級以下の武家屋敷が立ち並び、現代においても、その名残があります。
特に、白壁となまこ壁、黒板塀が映える街並みは、歴史の重みを感じさせてくれます。

中でも江戸屋横町は黒板塀が続く趣き深い道で、通りに木戸孝允や蘭方医の青木周弼の旧宅、高杉晋作、伊藤博文と縁の深い円政寺があります。

世界遺産・萩城下町のなまこ壁

世界遺産・萩城下町のなまこ壁

5位:萩反射炉

萩反射炉は、当時で鉄製の大砲鋳造において重要な役割を果たした金属溶解炉です。
萩藩の軍事力を高める取り組みの1つとして導入されたのです。

萩藩は安政2年(1855年)に、既に反射炉操業で盛り上がっていた佐賀藩に藩士を送り込みます。
それは、鉄製大砲を鋳造するための方法を伝授してもらうことが目的だったのですが、あえなく断わられてしまいます。
但し、反射炉のスケッチは許可されることになりました。
そのために、そのスケッチのみを元に、設計・建造されたのではないかと見られています。
現存している遺構は、煙突部分と見られ、高さ10.5mの安山岩積みで、一部分した残されていない状態です。
このことから、反射炉の高さは約16mにも及んだのではないかと考えられています。
・住所:山口県萩市椿東4897-7

世界遺産 萩反射炉

世界遺産 萩反射炉

まとめ

このように中国地方には、日本の歴史の大きな転換点になったことを示す日本世界遺産がたくさんあります。もし、この地に訪れる機会があるなら、是非立ち寄って、歴史の1ページに触れてみてください。