次の世界自然遺産候補は?九州地方のおすすめ世界遺産スポットを紹介

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世界遺産といっても、文化遺産、自然遺産、複合遺産などさまざまなものがありますが、世界遺産に触れると圧倒的な気持ちになりませんか。人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」が世界遺産として登録されており、人類が残したい素晴らしいものといえるのではないでしょうか。
日本各地にはさまざまな世界遺産がありますが、ここでは九州地方の世界遺産を紹介します。

九州地方のおすすめ世界遺産スポット

屋久島(鹿児島県)

屋久島 紀元杉

屋久島 紀元杉

1993年世界自然遺産登録されています。

世界自然遺産に登録されているのは、島面積の約20%にあたる10747haです。
屋久島は屋久杉で有名です。屋久島の標高500m以上の場所に自生するのことで、主に樹齢1000年以上のものをいい、樹齢1000年以下のものは小杉と呼ばれます。
屋久杉は木目がつまっており、降雨量と多く湿度が高い土地に生育しているため、樹脂が腐りにくいといわれています。

そのため、樹齢2000年以上の屋久杉もかつては存在していたようです。屋久島スギ原始林は文化庁によって天然記念物に指定されています。
地元の語り部ガイドによる島の案内もあり、希望があれば地元の歴史、文化、自然、産業などについて案内してもらえます。

 

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県)

沖ノ島は古代から「神宿る島」とされて信仰の対象となり、1600年ほどの間、沖ノ島や祭祀遺跡がほぼそのままの形で残されてきました。

宗像大社と世界遺産

宗像大社と世界遺産

世界文化遺産に登録されたのは2017年です。
「関連遺産群」となっていますが、それは宗像大社沖津宮(沖ノ島)、宗像大社沖津宮遙拝所、宗像大社中津宮、宗像大社辺津宮、新原・奴山古墳群 で構成されているからです。
通常は沖ノ島への立ち入りは禁止されています。

また、沖津宮遙拝所は島そのものが御神体とされています。沖津宮遙拝所からは立ち入りできない沖ノ島を眺めることが可能です。
宗像大社中津宮中津宮社殿は有形文化財、宗像大社辺津宮は国の重要文化財に指定されています。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長野県・熊本県)

 長崎 大浦天主堂

長崎 大浦天主堂

2018年に世界遺産に登録されました。
長崎と天草地方は潜伏キリシタンによって、キリスト教禁教政策のもとでも信仰が続けられてきました。

密かに信仰を続ける中で育まれた宗教的文化が評価されています。
構成資産は、原城跡 、平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)、平戸の聖地と集落(中江ノ島)、天草の﨑津集落 、外海の出津集落 、外海の大野集落 、黒島の集落 、野崎島の集落跡 、頭ヶ島の集落 、久賀島の集落 、奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)、大浦天主堂12資産です。
原城跡は島原の乱が勃発した場所です。一揆群は3か月にもわたり立て籠もりをしました。
天草の﨑津集落は天草の乱に参加できなかった信者たちが、潜伏して信仰を深めた場所です。

天主堂はハルブ神父時代に建てられたとされており、ここからは海を眺めることができます。現在は国道389号バイパスが通っていますが、当時は海を渡らないとたどり着くことができず、そのため潜伏が可能となりました。
協会は祈りの場なので、マナーを守るように気をつけましょう。

 

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業(岩手県、静岡県、山口県、福岡県、熊本県、佐賀県、長崎県、鹿児島県)

軍艦島

2015年に世界文化遺産に登録されています。
幕末期には西洋の技術が導入され、その後の国家主導によって製鉄・製鋼、造船、石炭産業が発展しました。

そして、わずか50年ほどの間に急激な成長を遂げたのです。近代工業化を形成していった道程の証拠として評価されています。
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業は、8県11市に存在する23資産で構成されています

広範囲にわたる資産登録は日本では初めてです。また、現在も8つの施設が稼働中という点が珍しいです。

 

世界遺産候補|奄美大島・徳之島・沖縄島北部及び西表島

奄美大島マングローブ

奄美大島マングローブ

2020年に世界自然遺産に登録目標としています。
奄美大島は原生林が広がり、青い海に囲まれた島です。一部のエリアは奄美群島国立公園になっています。
徳之島には島特有の生物が棲息しており、東洋のガラパゴスとも呼ばれています。
奄美大島も徳之島亜熱帯照葉樹林であり、ガジュマルやソテツなど亜熱帯性の植物が生育しています。

徳之島ソテツ林群トンネル

徳之島ソテツ林群トンネル

徳之島には樹齢300~350年といわれるソテツも生育していおり、ソテツ林群がトンネルを形成しています。
このような自然あふれる地域が、沖縄島北部や西表島とともに世界遺産登録を目指しています。

まとめ

九州地方には、これからも残していきたい世界遺産があります。日本人が大切にしてきた文化や自然が残っています。世界遺産を訪れることで、当時の人々の暮らしや思いが伝わってくることでしょう。
場所によってはガイドをお願いすることができ、より一層深く世界遺産を知ることができます。
九州にでかけて、文化に触れたり、自然を満喫したりしてみませんか。