本州1位の広さの岩手県ツーリング!地理と天気の特徴にお勧めルート

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天気の良い日に行きたい岩手県のツーリングスポット

八幡平アスピーテライン

八幡平アスピーテライン(岩手県)

交通渋滞がほとんど起こらず、豊かな自然と開発を免れた歴史の面影が残る東北地方はツーリングやドライブを思い切り楽しむことができます。盛岡市は、平安時代から東北の中心として栄えた歴史のある都道府県です。今回は、盛岡市のある内陸部と三陸海岸の2つの地方を紹介させていただきます。

岩手県の地理と天気

岩手県は全国2位の広さの都道府県です。

面積の広い都道府県でツーリングやドライブをされる際には、街と街の間の移動距離がどうしても長くなります。

そこで、岩手県の天気の特徴を押さえておくことにしましょう。

岩手県の地理

岩手県

岩手県地図

全国2位の都道府県、規格外の北海道を除くと本州1位の広さの岩手県は、県内全域を南北に広がる北上山地を境に沿岸部と内陸部の2つに分けられます。

沿岸部は、北上山地の山々がそのまま海につながり入り組んだリアス式海岸が県内の南端から北端まで広がり、三陸地方とも呼ばれています。

内陸部には、北上盆地が広がり主要都市と農耕地帯が南北に広がっています。

県内では、かつての「藩」の名残から県北部「南部(南部藩にちなんで)」と呼ぶ方もいらっしゃるようで、さらに三陸地方は沿岸部の北部に限られるなど、ご当地ならではの区分もあるようです。

内陸部の北上盆地の代表的な街は、南から文化遺産の残る奥州市、北上市、野球の強豪校の花巻市、県庁所在地の盛岡市と続きます。

沿岸部は大船渡市、釜石市、宮古市といずれも漁業が盛んな地域が続きます。

もちろん北上山地の山間にも集落はあり、小説『遠野物語』の舞台になった遠野市日本三大鍾乳洞「龍泉洞(りゅうせんどう)」がある岩泉町が有名です。

岩手県の天気の特徴

岩手山

岩手山

東北地方でも岩手県や秋田県くらい北に位置する都道府県は、世界的な気候の分け方では寒帯に分類されます。

岩手県亜寒帯湿潤気候の範囲に入り、冬の寒さが厳しく雪が降りやすい特徴があります。

岩手県の中では、北上盆地のある内陸部と太平洋側の三陸地方で天気に違いがあります。

盛岡市のある内陸部は、内陸性気候になり夏は猛暑日もあり蒸し暑い日が続きます。

冬になると晴れている日は多いのですが、放射冷却という地表の熱が空に逃げてしまう現象が起きて氷点下10℃を下回る日もあるほどです。

盛岡市よりも北にある都道府県庁のある市町村には、青森市と札幌市があり、北海道の札幌市は盛岡市よりも寒そうに思えます。

ですが、都道府県庁のある市町村の中では盛岡市が最寒都市を記録し続けています。

青森市と札幌市はどちらも日本海側に開けた市町村のため、冬場は雪が降り曇りの日が多い市町村です。

晴れの日が多い盛岡市の方が放射冷却の影響で冷え込んでしまうようですね。

漁業が盛んな三陸地方は、海洋性気候のため内陸部に比べて風通しが良く夏は過ごしやすい日が続きます。

冬になると風が強い日が多いのですが、晴れの日が多く県内でも雪は少ない地域になります。

内陸部のさらに西側、奥羽山脈の地域冬に大雪が降る豪雪地帯で、スキーやスノーボードなどの冬のレジャーが盛んです。

おすすめのツーリングスポット

春先には雪が残る岩手県ツーリングで訪れるなら、天気の心配が少ない夏と秋がおすすめです。

夏は大船渡と宮古を通る三陸海岸ルート

夏のツーリングで岩手県を訪れる方は、風景が美しく海風に当たりながら三陸海岸北上するルートがおすすめです。

三陸海岸ルートへは、宮城県気仙沼市から国道45号を北上しながら進みます。

はじめに訪れる街は大船渡市、こちらには碁石のように平らな岩場が広がる碁石海岸が名所になっています。

大船渡市を出てから、しばらく北へ進むとラグビーワールドカップで注目された釜石市に到着します。

もし、訪れる時期が7月末から8月にかけてでしたら、「北上・みちのく芸能まつり」という大規模なお祭りを楽しむことができるはずですよ。

釜石市から次の街宮古市へは、さらに1時間ほど北へ進みます。

宮古市周辺には、浄土ヶ浜日本三大鍾乳洞のひとつ「龍泉洞(りゅうせんどう)」など観光名所が多くあります。

宿泊や休憩の場所、旅の拠点におすすめの街です。

また、書きにくいことなのですが、岩手県の三陸海岸は3.11の津波で大きな被害が出た地域でもあります。

かつて訪れた方がおられるなら、風景や街の様子は大きく変わっているでしょう。

宮古市宿泊や旅の拠点おすすめさせていただいたのは、市街中心部や主要施設が内陸側にあり被害を免れたという理由もあります。

秋には盛岡へ向かう内陸ルート

もう1つのツーリングスポットは、内陸ルートです。

こちらも国道4号を新幹線に沿って北上する、シンプルな道のりです。

はじめに訪れたい場所は、一関市の北 平泉町の中尊寺金色堂です。

1200年以上の歴史のあるお寺は、学校の授業で習ったことのある方もいらっしゃるはず。

一関市から盛岡市までの間は、奥州市-北上市-花巻市と続くのですが、移動距離がとても長いため、今回は花巻市を取り上げてみます。

野球の強豪校もある花巻市には、童話作家 宮沢賢治にちなんだ宮沢賢治童話村があります。

文化館というよりも、宮沢賢治の作品を再現した建物やオブジェが自然の中に並ぶ独特な世界観を楽しむことができます。

花巻市を過ぎると次は盛岡市夕食と宿泊を施設の多い盛岡市内で過ごすのも安心できるのですが、お隣の雫石町まで足を伸ばすのもいいかもしれません。

網張(あみはり)温泉という歴史と自然を感じられる温泉が旅の疲れを癒してくれるはずですよ。

岩手県とツーリングのまとめ

岩手県のツーリングスポットのお話はいかがでしたか?

観光名所も沢山ある岩手県ですが、未だ3.11の復興の最中にあります。

訪れる際には、被害を受けた地域と暮らしている方へ、岩手県の豊かな自然のような慈しみを心に秘めて行きたいものですね。