オリンピック開催中、日本語って面倒でチンプンカンプンな海外目線で

英会話
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日本語を話す人たちが考えている「数えられる」の概念と、英語を話す人たちが考えている「数えられる」の概念との間には、違いがあるということです。
私たちの「ものの見方」からすれば、丸ごとのチキンであれ、サラダに入ったバラバラのチキンであれ、どちらも「数えられる」ように感じてしまいます。

今回は英語圏の方からみた日本語のユニークな「ものの見方」について考えて見ます。

目次
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日本人には、馴染みのない認識の仕方

オリンピックが日本で開催中の中、英語を話す人たちは、私たちと同じ「ものの見方」をしていないのかなと考えてしまいますね。

前回のおさらいとして、英語においては、〈形〉で認識されるものが可算名詞であり、〈性質・材質〉として認識されるものが不可算名詞です。
この原則は、前回述べたpaper(紙)とbread(パン)にも当てはまります。これらは不可算名詞として使われます。

答えは形ではなく材質だった

理由は、英語を話す人たちが「紙」と「パン」の〈形〉ではなく、それらの〈材質〉に注目しているからなのです。

「紙という材質のもの」と認識されているからpaperは不可算名詞であり、「パンという材質のもの」と認識されているからbreadは不可算名詞、ということです。

ものを「〈形〉か、それとも〈材質〉か」で区別しない日本人は、馴染みのない認識の仕方と言えるでしょう。

日本人は同じ「チキン」と見なす

丸ごとのチキンもバラバラのチキンも、日本人は同じ「チキン」と見なしていますね。

しかし、英語を話す人たちにとっては、これら2つは「可算名詞のチキン」と「不可算名詞のチキン」として区別されているんです。
「鶏の形を保った丸ごとのチキン」なのか、「鶏としての形を失ったバラバラのチキン」として認識されているのか、ということになります。

「英語を話す人たちは、変わった認識の仕方をするんだなあ」と思われるかもしれませんね。

フライドチキン

フライドチキン

日本語も、これに劣らない「変わった認識の仕方」

ここまで、英語に存在する特殊な「ものの見方」「色分け」について解説してきました。

日本語の現象に目を向けたいと思います。前々回でも軽く触れた、助数詞と呼ばれる「色分け」です。

助数詞(じょすうし)について

シンプルに言えば、これは「ものの数え方」に関わることばです。人を数えるときは「〇〇人」、動物を数えるときは「〇〇匹」や「〇〇頭」を使う、というものでした。
日本語を使う私たちは、数えられるものの種類を異なる表現で「色分け」している。そのように考えられるでしょう。

クイズ形式で「ふね」の数え方って知ってる?

最初に、「ふね」の数え方を見ていきます。「ふね」は大きさや形状によって、さまざまな数え方ができる乗り物です。

船いろいろ

船いろいろ

Q1.  筏(いかだ)のふねの数え方は?

筏(いかだ)などのふねは「一乗(いちじょう)」や「一鼻(ひとはな)」と数えられます。

Q2.  小舟のふねの数え方は?

小舟になると、今度は「一葉(いちよう)」という数え方が用いられます。

Q3.  もう少しサイズが大きくなり、帆掛け船の数え方は?

帆掛け船ぐらいになると「一艘(いっそう)」と呼ばれるようになります。

Q4.  帆掛け船と同じような大きさであってボートやヨットの数え方は?

一方、同じような大きさであってもボートやヨットなどは「一艇(いってい)」と数えられるのが一般的です。この辺りから馴染の数え方ですね。

Q5. それがさらに大きくなり、タンカーや豪華客船などのサイズの数え方は?

さらに大きくなったタンカーや豪華客船などのサイズになると「一隻(いっせき)」と数えられます。

同じ「ふね」という乗り物であっても、大きさや形状によって数え方が異なるのです。

クイズ形式で「お米」の数え方って知ってる?

もう一つ、日本人に馴染みの深い「お米」についても、面白い数え方があります。次はQ6まで大きいサイズから行きますね。

お米いろいろ

お米いろいろ

Q1.  お米(稲)がなっている田んぼの数え方は?

まず、お米(稲)がなっている田んぼは「一枚(いちまい)」や「一面(いちめん)」と数えられます。

Q2.  その田んぼに植わっている状態の稲の数え方は?

その田んぼに植わっている状態の稲のことは「一株(ひとかぶ)」と数えます。

Q3.  その稲のうち、稲穂の部分の数え方は?

その稲のうち、稲穂の部分は「一穂(いっすい)」と数えられます。

Q4.  刈り取った稲を束ねたもの数え方は?

刈り取った稲を束ねたものは「一把(いちわ)」と呼ばれるようになります。

Q5.  お茶碗に入っている状態の米の数え方は?

お茶碗に入っている状態のお米は「一膳(いちぜん)」や「一杯(いっぱい)」と数えます。ここからは馴染の数え方ですね。

Q6.  そのお茶碗の中に入っている無数のお米の数え方は?

そのお茶碗の中に入っている無数のお米は、「一粒(ひとつぶ)」と数えられます。これも馴染深い数え方ですね。

Q7.  お茶碗のサイズを超えて、約0.18リットルの容器に入れられたお米の数え方は?

お茶碗のサイズを超えて、約0.18リットルの容器に入れられたお米は「一合(いちごう)」と数えます。

Q8.  続いて、約1.8リットルの容器に入れられたお米の数え方は?

約1.8リットルであれば「一升(いっしょう)」と数えます。一升瓶の一升ですね。

Q9.  続いて、約約72リットルに詰められたお米の数え方は?

そして約72リットルの詰められているのは俵になります。俵に詰められていたら「一俵(いっぴょう)」と数えられるようになります。

Q10. 江戸時代には「石高」という考え方で、お米を「一石(いっこく)」と数える慣習もありました。一石は何キログラム?

①約15キログラム
②約150キログラム
③約1500キログラム

正解は②約150キログラムです。 一石は約150キログラムは一人の人間が一年間に食べるお米の量と言われています。50万石大名と言うと約50万人分の石高を持っているとの計算になります。

稲穂

稲穂

まとめ

このように、同じお米であっても、「どのような状態か」「どのような容器に入れられているか」「どれくらいの容量か」によって、数え方が変わるんですよ。
英語圏の方から見たら日本語ってチンプンカンプンでしょうね。NHKの大河ドラマ「晴天を衝け」は幕末から明治の話なので、海外から見た日本の視点で見ると当時はまだ石高だったので日本語って面倒だなと思った事でしょうね。

次回は、「一つの数え方が、さまざまなものに適用される」という例を見ていきたいと思います。ぜひみてね~。

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