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世界遺産検定役立つシリーズ・長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

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長崎県と熊本県の『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』は、中世日本と海外の文化が交流したことが明らかな、異国文化を感じる世界遺産です。

前回の記事はコチラです。↓

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の基本情報

 

英語表記)Hidden Christian Sites in the Nagasaki Region
登録区分)文化遺産
登録年)2018年
登録基準)(3)
国内の登録順位)No.22

 

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は長崎県と熊本県に残る、中世日本のキリスト教信仰を現代に語る12件の遺跡と文化財が文化遺産として登録されています。

世界遺産の登録を決める世界遺産委員会では、検討開始からわずか20分で満場一致で登録が可決する快挙を遂げた異例の世界遺産でもあります。

キリスト教が信仰されている地域の代表委員はもちろん、他の宗教を信仰している国出身の選考委員も含め「ユニークな遺産である」「ヒューマンヒストリーを表現している」と高い評価を受けてスピード登録されることになります。

登録後は、キリスト教徒の代表でもあるフランシスコ教皇の談話でも取りあげられ、キリスト教徒の多い地域からも注目されています。

キリスト教にまつわる日本の文化遺産・キリスト教と中世日本

中世日本とキリスト教の関係は、少々複雑とされています。
日本にキリスト教を最初に広めたとされるのは、社会科の教科書でも有名なフランシスコ・ザビエルです。

1549年、鹿児島を訪れたザビエルは日本の国家元首の許可を求めようと京都を訪れましたが、地域の有力者が入れ替わる戦国時代では、正式な許可を得られなかったとされています。
その後、ザビエルと同じキリスト教団体イエズス会のルイス・フロイスが織田信長との会見に成功し、中部地方から関西にかけてキリスト教は広まります。

織田信長がキリスト教に寛容だった有力者というのは、いくつかの理由があります。
当時の日本人には珍しい国際的な考え方の持ち主だった、武装した仏教勢力と対立させるためにキリスト教を広めようとした、海外との貿易が目的だったことはよく知られています。

令和になってからの大河ドラマや映画の参考書籍では、織田信長は経済発展を大切にした戦国武将という位置づけです。
キリスト教の布教を受け入れた背景には、海外との貿易が目的だったという説が有力といえるでしょう。

さて、キリスト教徒の正式な呼び方が、クリスチャン(英:Christian)とうのは多くの方がご存知のことでしょう。
キリシタンという言葉は、戦国時代から戦前まで日本国内のキリスト教徒を指し示す日本独自の呼び方です。

キリスト教徒の中でも、戦国時代に布教が広まったイエズス会をはじめとしたカトリックの関係者がキリシタンと呼ばれ、当時の日本人の宗教観では線引の難しいプロテスタントやユダヤ教徒はキリシタンとは呼ばれていなかったとされています。

 

なぜキリスト教徒は迫害されたのか?

織田信長が中部地方・近畿地方一帯を治めていた時代には、布教が自由に行えていたキリスト教ですが、後を引き継いだ豊臣秀吉の政権でキリスト教の宣教師を国外追放するバテレン追放令が始まり、後に徳川幕府によって1614年に正式な禁教令が施行されます。

豊臣政権によるバテレン追放令は、当時ヨーロッパの貿易船が頻繁に訪れていた九州地方で海外の勢力と現地の有力者との間で人身売買が行われていたこと、さらに長崎など一部の貿易港を海外の勢力が実効支配し日本への軍事侵攻の拠点に利用しようとする情報がもたらされたためとされています。

当時の世界情勢の記録を知ることができる現代の私たちは、豊臣政権や江戸幕府の軍事力は世界最大の規模でヨーロッパ諸国が海を越えて侵攻することはほとんど不可能ということを知っています。
豊臣秀吉や徳川家康の目線では、鉄砲や大砲を開発し、大型船で貿易が行えるヨーロッパ諸国は、とても大きな脅威に見えたのかもしれません。

バテレン追放令や禁教令によって、布教を受けた日本人のキリスト教徒の一部は、表向きは仏教や日本神道を信仰しながら、密かにキリスト教の信仰を続けることになります。

こうしたキリスト教徒は、潜伏キリシタンと呼ばれるようになります。
潜伏キリシタンは、マリア像に見立てた観音菩薩を「マリア観音」として祈りを捧げたり、アワビ貝を祭壇の聖具に見立てて信仰を続けていたとされています。

世界遺産検定公式過去問集(4級)からの例題

Q1.今年(2018年)の世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に含まれている遺産は何でしょうか。

(引用元:p73,2018年3月世界遺産検定4級)

1. 工場
2. 教会
3. 壁画
4. 巨石遺跡

答え:(3)壁画

 

Q2.次の文中の空欄に当てはまる地名として、正しいものはどれでしょうか。

今年(2018年)は日本から「( )と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録されました。(引用元:p87,2018年9月世界遺産検定4級)

1. 青森
2. 新潟
3. 山口
4. 長崎

 答え:(4)長崎

 

まとめ

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産のお話はいかがでしたか?
世界遺産検定の過去問には、正解できましたでしょうか?
10代の方から親御さん、お祖父さんお祖母さん世代まで社会科で習ったことがある出来事が世界遺産に登録されていることは、旅行のきっかけにもなるはずですよ。

 

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