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富岡製糸場と絹産業遺産群:群馬の世界遺産が語る経済発展の軌跡

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今回の世界遺産は、群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」を取り上げさせていただきます。
関東にお住まいの方は、レンガ造の工場跡地が思い浮かぶのではないでしょうか?
明治時代に建設された富岡製糸場は、私たちの経済の誇り「MADE IN JAPAN」を築いた日本経済の発祥の地でもあります。

前回の記事は 日本のシンボル富士山の歴史と文化・世界遺産としての価値信仰と芸術の源泉でした。

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こちらもご覧いただくとよく理解できると思います。

富岡製糸場と絹産業遺産群の基本情報

英語表記)Tomioka Silk Mill and Related Sites
登録区分)文化遺産
登録年)2014年
登録基準)(2), (4)
国内の登録順位)No.18

 

富岡製糸場

富岡製糸場は、1872年に群馬県富岡市に建設された日本初の機械製糸です。

江戸時代まで、一部の専門的な商品を除き、日用品や材料かどの工業製品の多くは家内手工業と呼ばれる個人の家庭内や別の職業の副業として生産されてきました。

家内手工業は設備投資、人件費が抑えられる一方で品質のばらつきと生産量が不安定なデメリットがありました。

国営の工場に作業員を集め、同じ設備で同じ方法で製品を生産する工業化を目指して、労働人口、首都東京との物流、川や天候などの自然の条件が整った群馬県に大規模工場が建設されてのです。

その後約150年の歴史が流れ、MADE IN JAPANは世界トップレベルの品質を保ち続けています。

文化遺産として、富岡製糸場の他に3件の産業遺産が登録されています。

当時革新的な養蚕技術を開発した人物、田島弥平旧宅。

養蚕の研究と人材育成に貢献した学校、養蚕改良高山社の建築物。

蚕の卵の貯蔵に利用された荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡の3つは、養蚕技術の確立という「2.ある期間、文化圏で人類の価値の重要な交流を示すもの」として評価されています。

 

富岡製糸場と日本の経済

 

富岡製糸場が建設された背景には、日本国内だけではなく外国の影響も大きかった当時の世界情勢が深く関係しています。

 

富岡製糸場に求められたもの

明治前半、幕末からの動乱と海外の圧力で不安定な情勢の中に置かれていた日本は、国力の成長が求められていました。

幕末から明治前半にかけて、政治体制の変化と海外の圧力の中に置かれていた日本は、国力を伸ばすことが急務でした。

国力は、領土・領海、国民・人口、軍事力、経済力、技術力の要素があります。

アジアへの欧米の圧力が強い当時、領土・領海の安全を保つための軍事力と経済力の成長を急ぐ必要がありました。

工業化に遅れていた日本の経済成長では、原材料を加工し輸出する工業の発展は欠かせないものでした。

明治政府は、経済成長のスローガンに機械制工業による生産力の安定、鉄道整備によるインフラの近代化、資本主義経済の3つを柱にした殖産興業(しょくさんこうぎょう)を掲げます。

日本の主要な輸出品になっていた生糸は、家内手工業に偏ってており、品質や供給量のバラつきが問題になっていました。

明治政府は、富岡製糸場を建設し作業員を集め、蚕の飼育から生糸の生産までの工程を行う大規模工場の建設に取り掛かります。

富岡製糸場の構造

富岡製糸場は、1871年(明治4年)3月にフランス人設計士のエドモン・オーギュスト・バスチャンの設計の元工事が着工しました。

バスチャン設計士は、予定地選定の段階から現地の生糸作業員の工程を視察し、日本人の作業しやすい設計に努めたとされています。

富岡製糸場の構造は、当時の日本国内では珍しい木骨レンガ造で建設されます。

建物の柱を周辺地域の木材、壁や床は群馬県内で生産されたレンガが利用されています。

工事の建設そのものが、地域密着型の産業を生む考えのもとに進められていることがわかります。

 

世界遺産検定公式過去問集(4級)からの例題

 

Q1.「富岡製糸場と絹産業遺産群」に関する以外の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれでしょうか。

(引用元:p71,2018年3月世界遺産検定4級)

富岡製糸場は、( )を進めた明治政府がフランスの近代技術を導入して設立した官営工場です。

1. 執権政治
2. 王政復古
3. 律令制度
4. 殖産興業

答え:(4)殖産興業

Q2.「富岡製糸場」の工場は、なんとよばれるつくりで築かれたでしょうか。

(引用元:p79,2018年7月世界遺産検定4級)

1. 木骨レンガ造
2. 鉄筋コンクリート造
3. 校倉造り
4. 権現造り

答え:(1)木骨レンガ造

Q3.「富岡製糸場と絹産業遺産群」に関する次の文中の語句で正しくないものはどれでしょうか。

(引用元:p94,2018年9月世界遺産検定4級)

富岡製糸場は(1.殖産興業)を目指した明治政府が(2. 綿糸)の品質改善と生産向上を急ぎ、(3.
群馬県)に築きました。工場は(4. 木骨レンガ造)と呼ばれる造りになっています。

1. 殖産興業
2. 綿糸
3. 群馬県
4. 木骨レンガ造

答え:(2)綿糸

Q4.次の建築物の中で、「木骨レンガ造」で建てられているものはどれでしょうか?

(引用元:p105,2018年12月世界遺産検定4級)

1.「日光の社寺」の東照宮
2.「富岡製糸場と絹産業遺産群」の富岡製糸場
3.「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の首里城跡
4.「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の伝統的家屋

答え:(2)「富岡製糸場と絹産業遺産群」の富岡製糸場

 

富岡製糸場と絹産業遺産群まとめ

群馬県が誇る世界遺産、「富岡製糸場と絹産業遺産群」のお話はいかがでしたか?
世界遺産検定の過去問は、正解できましたでしょうか?
文明開化、富国強兵、そして殖産興業。
小中学校の社会科では、明治時代を代表する歴史用語として暗記した方も多いはずです。
中でも殖産興業に関する遺跡は、令和の現代にも私たちが目にすることができ、当時の日本の様子を知る手がかりになりますよね。

次回の記事は 世界遺産の探求:明治日本の産業革命遺産と製鉄、製鋼、造船、石炭産業の歴史 です!お楽しみに!

 

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