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フランスのモンサンミシェルとその湾:息をのむ美しさの世界遺産

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世界遺産が身近ではない方にとっても、海の上に西洋の建物が浮かぶ風景を一度は見たことがあるのではないでしょうか?
フランスの「モン=サン=ミシェルとその湾」は中世の風景がそのまま1つの島の中に収まる、現実と非現実の境界のような世界遺産です。

前回の記事は 世界遺産ピラミッド・メンフィスと墓地遺跡~ギザからダハシュールまでの地帯  でした。

モンサンミシェルの歴史と文化的重要性

静かな潮の流れと共に、幻想的な景色が広がるモンサンミシェルは、フランスの象徴的な観光地の一つです。
中世の建築が際立つこの小さな島は、その美しさで訪れる人々を魅了し続けています。

この記事では、モンサンミシェルとその湾の自然の美しさ、豊かな歴史、そして文化的な重要性について探ります。

モン=サン=ミシェルとその湾の基本情報

英語表記)Mont Saint-Michel and its Bay
登録区分)文化遺産
登録年)1979年
登録基準)(1),(3),(6)
登録国)フランス
登録地域)ヨーロッパ

 

モンサンミシェルの歴史は、8世紀にさかのぼります。
当初は小さな修道院から始まりましたが、数世紀を経て壮大な修道院へと変貌を遂げ、多くの巡礼者が訪れる聖地となりました。
1991年には、その独特な文化的景観と歴史的価値が認められ、UNESCOの世界遺産に登録されました。

モンサンミシェル修道院のゴシック様式:歴史を刻む彫刻と高くそびえる尖塔

モン=サン=ミシェルとその湾の地理と歴史

世界遺産の名前で「○○と○○」という登録名は、建築物と文化、または建築物と自然のような異なる遺構を登録する際に使われています。
「モン=サン=ミシェルとその湾」の登録名も同じ意味があります。

モン=サン=ミシェルとサン・マロ湾の地理

モン=サン=ミシェルは、「その湾」と呼ばれるサン・マロ湾に浮かぶ小島全体に建設され、対岸からは海の上に直接建物が建設されているように見えます。
サン・マロ湾はフランス西海岸、第二次世界大戦の激戦地でもあるノルマンディーと同じ海に面している海岸で、ヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい海岸とされています。

潮の満ち引きの差は15メートル以上あり、最も大きい潮が押し寄せる満月と新月には、沖合い18kmまで引いた潮が、満潮の速度で押し寄せます。
この潮の満ち引きの差によって、かつては満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には自然に現れる陸橋で陸と繋がるタイダル・アイランドと呼ばれ、愛知県の前島など日本国内のものよりも大規模なものでした。

1877年に対岸と行き来しやすいよう、地続きの道路が作られたことで潮流がせき止められ、島の陸地化が進んでしまいます。
失われた風景を取り戻すため、1994年10月ラムサール条約への登録をきっかけに2009年には地続きの道路が取り壊され、2014年に新たな橋が完成します。

かつて「モン・サン=ミシェルに行くなら、遺書を置いて行け」という言い伝えがあった世の中と隔絶した風景が戻るのも、遠くはないのかもしれません。

 

宗教施設としてのモン=サン=ミシェルの歴史

幻想的な風景が印象のモン=サン=ミシェルは、本来は歴史的な宗教施設でもあります。
世界遺産として、文化遺産の登録基準では(6)出来事や宗教、芸術で高く評価されています。

もともとは、フランスの先住民のケルト人が信仰する聖地であったとされ、ケルト文化でモン・トンブ(墓の山)と呼ばれる聖地とされていました。
キリスト教と深く関わる由来は、カトリックの司教オベールが見た夢のお告げが影響しています。

708年、アヴランシュ司教のオベールの夢にキリスト教の大天使ミカエルが現れ「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを授けます。
突然の夢のお告げに驚いた司教のオベールは、悪夢だと思い込み信じませんでしたが、3回目の夢では大天使ミカエルがオベール司教の頭に触れたところ、電流が流れる夢を見たとされています。

目を覚ましたオベール司教は、実際に頭に穴が空いていることに気がつき、お告げの通りモン=サン=ミシェルの建設に携わることになります。
その後、966年にはノルマンディー公リシャール1世によって、ベネディクト会の修道院が建設され、その後も島を取り囲むように増築が続き、13世紀頃には現在のような形になったとされています。

ヨーロッパ各地に戦乱が起こった近世、海峡に浮かび潮の満ち引きで行き来できるモン=サン=ミシェルは、要塞や捕虜収容所として使われることになります。
特に18世紀の百年戦争から19世紀にかけては、修道院としての役割が忘れられ荒廃が進んでいました。

その後は、ナポレオン3世によって1865年に修道院として復元され、宗教施設として復活を果たします。

世界遺産検定公式過去問集(3級・4級)からの例題

Q1.「モン=サン=ミシェル」で祀られている天使は誰でしょうか?

(p71,2018年3月世界遺産検定4級より)

1. ロムカス
2. アテナ
3. 聖ミカエル
4. 聖ヤコブ

答え:(3)聖ミカエル

Q2.写真に映る建造物は、小高い丘の上に築かれたものです。次のどの世界遺産に含まれるでしょうか?

(p95,2018年9月世界遺産検定4級より)

1. メンフィスのピラミッド地帯
2. モン=サン=ミシェルとその湾
3. アテナのアクロポリス
4. メテオラの修道院群

答え:(3)アテナのアクロポリス

Q3.「モン=サン=ミシェルとその湾」に認められている、世界遺産の登録基準は何でしょうか?

(p101,2018年12月世界遺産検定4級より)

1. 「伝統的集落」の登録基準(5)
2. 「出来事や宗教、芸術」の登録基準(6)
3. 「自然の景観美」の登録基準(7)
4. 「固有の生態系」の登録基準(9)

答え:2. 「出来事や宗教、芸術」の登録基準(6)

Q4.「キリスト教」について、「モン=サン=ミシェル」にある10世紀に創建された建造物として、正しいものはどれか?

(p17,2018年3月世界遺産検定3級より)

1. イエズス会の修道院
2. ベネディクト会の修道院
3. ラリベラが築いた岩窟聖堂
4. 宗教改革の指導者ルターの生家

答え:(2)ベネディクト会の修道院

世界遺産検定の問題には、正答できましたでしょうか?
島の上に隙間なく作られた中世の建築物、海に浮かび上がる風景には、1000年以上の地域の文化と宗教の歴史がありました。
そして、一度は失われた風景が間もなく戻ると期待されています。
現代によみがえったモン=サン=ミシェルの当時の姿と会えるのも、遠くはないのかもしれませんね。

モンサンミシェルの建築美と修道院

この島の中心にあるのは、見事なゴシック様式の修道院です。
高くそびえる塔や細かい彫刻は、当時の職人の技術の高さを今に伝えています。
この修道院は、モンサンミシェルが「天空の城」とも呼ばれる所以です。

「潮の引いたモンサンミシェル:独立した威厳ある構造と広がる砂浜」

 モンサンミシェルとその湾の自然と地理

モンサンミシェルは、特にその地理的位置が非常にユニークです。
ノルマンディー地方の海岸線に浮かぶこの島は、大潮時には周囲が水に囲まれ、まるで海上の城のように見えます。

この湾は、干潮と満潮の間の自然のリズムによって、絶えずその姿を変える、生きた景観を提供しています。

モンサンミシェルを訪れる最適な時期

モンサンミシェルは一年中魅力的ですが、特に春と秋には、穏やかな気候と少ない観光客で訪れるのが最適です。
この時期には、自然の美しさをより深く感じることができます。

モンサンミシェル観光の魅力とは?

モンサンミシェルを訪れることは、ただの観光以上の体験です。
この地を訪れることで、中世の修道士たちが歩んだ石畳の道を辿り、彼らが感じたかもしれない平和と静寂を自らも感じることができます。

また、地元の料理や芸術を楽しむことも、この地を訪れる魅力の一つです。

モンサンミシェルの周辺地域とアクティビティ

「モン=サン=ミシェルとその湾」は、フランス西海岸のサン・マロ湾にある世界遺産です。
中世の建築物が島全体に築かれ、あたかも海の上に建物が浮かんでいるような遺構は、文化遺産の登録基準、「2. 出来事や宗教、芸術」の項目で高い評価を受けて登録されました。

モンサンミシェルの周辺地域では、多彩なアクティビティが訪問者を待っています。
潮の満ち引きを活かした砂浜での散歩や、地元のシーフード料理の試食、そして周辺の小さな村々を訪れることで、ノルマンディー地方の伝統や文化を深く理解することができます。

これらの体験は、モンサンミシェルの訪問をより豊かで記憶に残るものにします。

モン=サン=ミシェルとその湾のまとめ

「モン=サン=ミシェルとその湾」のお話はいかがでしたか?
モンサンミシェルとその湾は、ただの観光地以上のものを提供します。
この地を訪れることで、歴史、文化、自然、そして人々の温かさに触れることができます。
記事を通じて、その魅力を皆さんにお伝えできれば幸いです。
モンサンミシェルは、一度訪れれば忘れられない美しい記憶として、訪問者の心に残ることでしょう。

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