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エチオピアの世界遺産:天然の岩を彫り出した信仰の証ラリベラの岩窟教会群

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エチオピアの世界遺産、ラリベラの岩窟教会群は建築物として貴重な遺跡であるとともに、キリス
ト教の広まりと地域文化との交流を現代に残す歴史的な証拠ともされています。

ラリベラの岩窟教会群は、エチオピアのアムハラ州に位置する世界遺産で、11世紀から13世紀にかけて建設された一連の岩窟教会から成り立っています。これらの教会は、岩山を掘り進めて作られたもので、その規模と芸術性は非常に高い評価を受けています。

今回は、日本国内で暮らす人にとっては遠く、普段は見聞きすることが少ないエチオピアの歴史
も含めて、まとめさせていただきます。

前回の記事は同じくエチオピアの 手つかずの自然: エチオピアのシミエン国立公園の保全の成功を探るでした。

岩を彫る芸術: ラリベラの岩窟教会群の建築技術

教会群は全体で11の教会から成り立ち、それぞれが独自の特徴を持っています。
最も有名なのは、十字架の形をした聖ジョージ教会で、その美しさと独特の形状から「エチオピアの8番目の驚異」とも称されています。

他の教会には、聖母マリア教会や聖ガブリエル教会などがあり、それぞれが独特の彫刻や装飾を持つ一方で、全体として一貫したスタイルを保っています。

これらの教会は、キリスト教の伝統とエチオピアの文化が融合した独特の建築様式を示しています。
内部には、聖書の物語を描いた壁画や彫刻が豊富にあり、その美しさと芸術性は訪れる人々を魅了しています。

ラリベラの岩窟教会群は、その独特の建築技術と芸術性、そしてキリスト教の信仰とエチオピアの文化が融合した象徴として、1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。

その価値は、エチオピアだけでなく、世界の文化遺産としても認められています。

ラリベラの岩窟教会群の基本情報

 

英語表記)Rock-Hewn Churches, Lalibela
登録区分)文化遺産
登録年)1978年
登録基準)(1),(2),(3)
登録国)エチオピア
登録地域)アフリカ

 

エチオピア正教会の教会堂群は、岩石の地盤をくり抜いて造られた世界の石造建築の中でも非常に重要な建造物とされています。
現在の地中海周辺から広まったキリスト教が、アフリカ大陸に根ざした確かな証拠とされ、1978
年に文化遺産として登録されることになります。

エチオピアのラリベラの岩窟教会群は、その壮大さと美しさで世界遺産に登録されています。
しかし、その美しさだけでなく、その建築技術にも注目すべきです。
これらの教会群は、岩を彫る芸術とも言える技術で作られており、その技術力は現代でも驚きをもって迎えられます。

 

エチオピアとキリスト教

エチオピアは、世界最古の独立国として現在に歴史を刻む国です。
アフリカ大陸の東側、紅海を挟んで東側に中東地域、紅海を越えた北側に地中海があり、紀元前の時代から海外との交流の盛んな地域です。

ラリベラの岩窟教会群は、12世紀にエチオピアのキリスト教国家がイスラム勢力の侵攻から逃れるために建設したものです。
その数なんと11の教会が、一つの岩山から彫り出されています。

これらの教会は、外部から見ると単なる岩山に見えますが、内部に入ると壮大な空間が広がっています。
それぞれの教会は、内部には祭壇や聖堂、回廊などが設けられ、壁画や彫刻で装飾されています。

これらの教会を作るためには、まず岩山を選び、その後、岩を削って形を作り出すという作業が必要でした。
この作業は非常に困難で、一つの間違いで全てが台無しになる可能性がありました。
しかし、当時の職人たちは、その困難を乗り越え、岩山を見事な教会に変えることに成功しました。

また、これらの教会は、単に岩を削るだけでなく、内部の空間を作るためには、岩の硬さや質感を理解し、それに合わせて工具を使い分ける必要がありました。
これは、現代の建築技術でも難しい作業であり、当時の技術力の高さを物語っています。

さらに、これらの教会は、岩山の中に作られているため、自然の風雨から守られ、長い時間を経てもその美しさを保つことができました。
これもまた、当時の職人たちの洞察力と技術力の賜物と言えるでしょう。

ラリベラの岩窟教会群は、その美しさだけでなく、その建築技術によっても世界遺産として認められています。
その技術は、現代でも学ぶべき点が多く、私たちにとって貴重な遺産となっています。

これらの教会を訪れることで、その技術の素晴らしさを実感することができるでしょう。

ラリベラの岩窟教会群の建造の構成遺産と歴史

ラリベラの岩窟教会群は、11の教会跡の建造物で構成され、北部・西部・東部とその他の地域に
分けられています。
北部には、世界最大級の岩窟聖堂ベテ・マドハネ・アレム(マドハネ・アレム聖堂)があり、岩窟聖堂の中では最古と考えられるベテ・マリアム(マリア聖堂)や、ベテ・ゴルゴタ(ゴルゴタ聖堂)などと繋がった1つの大規模な教会があったとされています。

西部には、最も保存状態も良いベテ・ギョルギス(聖ゲオルギウス聖堂)があり、上空から見ると
十字架の形を表すよう設計されています。
11の教会跡は、エチオピア帝国のザグウェ朝が栄えた12世紀から13世紀にかけての時期に建造されたとされ、エチオピア正教会が盛んに信仰されていたことが伺える確かな歴史的証拠とされています。

建造当時のエチオピアとキリスト教

キリスト教には、カトリックとプロテスタントという大きな宗派の分け方の他に、イギリスのイングランド国教会、日本正教会のように地方に根付いた教会があります。

エチオピア正教会はエチオピアで独自に発展した、キリスト教の教会です。
エチオピア正教会の歴史は、未だ謎に包まれているとされていますが、明らかになった記録もあ
ります。

明らかとされているのは、333年頃にエチオピア地域を治めていたアクスム王国がキリスト教を公
認し、451年にキリスト教の主流から分裂したとされています。
その後、エジプトのイシス信仰、ユダヤ教とキリスト教が合わさり、儀式にドラム、スズ、ダンスなど音楽や踊りを取り入れるなど地域特有のキリスト教へと発展することになります。

記録が残らず謎の多い期間とされているのは900年頃- 1270年、当時のザグウェ朝が地域一体
を治めていた時期と重なります。

その後、1270年から1974年までのエチオピア帝国時代には国教とされます。
イスラム教勢力との紛争やヨーロッパのキリスト教宣教師の海外進出が進む16世紀には、エチオピア帝国はポルトガルの援助を受けてイスラム教勢力と退治していました。

ポルトガルからは、軍事支援とともイエズス会が広まり、伝統的なカトリックへ改宗するエチオピ
ア人が増え、エチオピア正教会を信仰する人口は下がり続けてしまうことに。

イスラム教勢力との紛争が落ち着く1632年、ファシラダス皇帝が即位すると、エチオピア正教会
を復興するよう国をあげた支援がはじまります。
エチオピア正教会の歴史は現代でも続き、1993年のエリトリア独立後、一部がエリトリア正教会
として分離しています。

 

エチオピアの秘宝: ラリベラの岩窟教会群の歴史と建築

エチオピアの世界遺産、ラリベラの岩窟教会群は建築物
エチオピアの秘宝、ラリベラの岩窟教会群は、12世紀にエチオピアのキリスト教王国の王、ラリベラ王によって建設されました。
彼は、エチオピアをキリスト教の聖地とすることを夢見て、この壮大な教会群を建設しました。

それは、まさに彼の夢が具現化したものであり、その壮大さと美しさは、訪れる人々を魅了し続けています。

これらの教会は、一つの岩を彫り出して作られており、その技術は現代でもなお驚異的です。
教会の内部は、細部まで緻密に彫り込まれており、その美しさは訪れる人々を感動させます。

また、教会群は互いに地下通路で繋がっており、その構造はまるで迷宮のようです。

これらの教会は、エチオピアのキリスト教文化の発展を物語る貴重な遺産であり、その価値は計り知れません。
また、教会群は現在でも宗教的な儀式の場として使用されており、その生きた文化を体験することができます。

そして、ラリベラの岩窟教会群を訪れると、その場所が持つ神聖な雰囲気に圧倒されます。
教会の内部は、静寂と平和に満ちており、訪れる人々はその場所が持つ特別なエネルギーを感じることができます。
それは、まさに神聖な場所であり、その雰囲気は訪れる人々に深い感動を与えます。

ラリベラの岩窟教会群: エチオピアの驚異的な建築美

まず、ラリベラの岩窟教会群が驚異的なのは、その建築方法にあります。
これらの教会は、岩山を掘り進めて作られたもので、一つの岩から彫り出された形状はまるで彫刻のよう。そのため、教会の内部と外部が一体となっており、壁や天井、柱などすべてが一つの岩から成り立っています。
これは、一般的な建築物が石やレンガを積み上げて作られるのとは全く異なる、非常にユニークな建築様式です。

さらに、ラリベラの岩窟教会群は、その美しい装飾にも注目です。
教会内部は、聖書のエピソードを描いた壁画や彫刻で飾られており、その色彩と細部までこだわったデザインは、訪れる人々を圧倒します。
また、窓から差し込む自然光がこれらの装飾を照らし出し、神聖な雰囲気を一層引き立てます。

そして、ラリベラの岩窟教会群は、その信仰の深さを感じさせる場所でもあります。
教会群は、キリスト教の聖地であるエルサレムを模して作られたと言われており、その信仰心の深さが伺えます。
また、今でも多くの信者が訪れ、祈りを捧げています
その姿を見ることで、ラリベラの岩窟教会群がただの建築物ではなく、生きた信仰の場であることを実感します。

エチオピア、ラリベラの岩窟教会群世界遺産登録の訳とは?

エチオピアは、その豊かな歴史と文化遺産で知られています。
その中でも特に注目すべきは、エチオピアの世界遺産であるラリベラの岩窟教会群です。
では、エチオピアが世界遺産に登録されるに至った訳とは何でしょうか?

エチオピアは、その独特な文化と歴史、そして自然環境が評価され、世界遺産に登録されました。エチオピアの世界遺産は、その数だけでなく、その質においても世界的に評価されています。
エチオピアには現在、9つの世界遺産が登録されています。
それぞれがエチオピアの歴史や文化を象徴するものであり、その中でもラリベラの岩窟教会群は特に注目に値します。

これらの教会は、12世紀のエチオピア正教の王、ラリベラ王によって建設されました。
彼は、キリスト教の聖地であるエルサレムを模してこれらの教会を建設しました。
その結果、ラリベラは「アフリカのエルサレム」とも称されるようになりました。

また、これらの教会が建設された12世紀という時代背景を考えると、その技術力はさらに驚きをもって迎えられます。

エチオピアの世界遺産、ラリベラの岩窟教会群は、その美しさと建築技術から世界遺産に登録されました。

 

世界遺産検定公式過去問集(4級)からの例題

Q1.「文化的景観」の世界遺産における分類(A)と、「文化的景観」の説明(B)の組み合わせとして、正しいものはどれか? (p36,2018年9月世界遺産検定3級)

1. A.自然遺産−B.異なる民族の文化が融合して形成された景観
2. A.自然遺産−B.人類が長い時間をかけて自然とともに作り上げた景観
3. A.文化遺産−B.異なる民族の文化が融合して形成された景観
4. A.文化遺産−B.人類が長い時間をかけて自然とともに作り上げた景観

答え:(2)A.自然遺産−B.人類が長い時間をかけて自然とともに作り上げた景観

 

Q2.「東南アジア」の世界遺産として、正しくないものはどれか? (p41,2018年9月世界遺産検定3級)

1. アンコールの遺跡群
2. スコータイと周辺の歴史地区
3. メラカとジョージタウン:マラッカ海峡の歴史都市
4. ラリベラの岩窟教会群

答え:(4)ラリベラの岩窟教会群

 

ラリベラの岩窟教会群のまとめ

エチオピアの文化遺産、ラリベラの岩窟教会群のお話はいかがでしたか?
世界遺産検定の過去問は、3級ということもあり難問ではなかったでしょうか?
日本国内でも、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が文化遺産として高い評価
を受けているように、文化や宗教が広まり、交流する出来事を残す遺跡は、世界的に高い評価を
受けています。
世界遺産検定の勉強を進めると、身近ではない海外の国の歴史にも詳しくなれそうですよね。

次回の記事は、ヴィエリチカとボフニアの岩塩坑、その歴史と世界遺産検定への道深く掘り下げ  です。

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