福島県のツーリングスポット
交通渋滞がほとんど起こらず、豊かな自然と開発を免れた歴史の面影が残る東北地方はツーリングやドライブを思い切り楽しむことができます。
今回は、東北の玄関口でもある福島県の地理と天気を元に、おすすめのツーリングスポットを紹介させていただきますね。
福島県の地理と天気
福島県は、国内の都道府県の中でも地域別の天気の特徴がはっきりとしています。
その理由には、標高の高い奥羽山脈と阿武隈高地という2つの山間で隔てられているためです。
福島県を訪れる前に、地域別の天気をおさらいしてみますね。
福島県の広さは全国3位
あまり知られてはいないようですが、東の太平洋側から奥羽山脈にかけて東西に広い福島県は、北海道、岩手県に続いて国内3位の広さがあります。
広い都道府県や高い山々や大きな湖がある地域は、同じ都道府県でも天気や風習は大きな違いがあります。
全国3位の広さの福島県も、もちろん圏内で違いがあります。
福島県の分け方はわかりやすく、北を上のして縦に3分割します。
太平洋側から阿武隈高地までの「浜通り」、阿武隈高地から奥羽山脈までの「中通り」、奥羽山脈を超えて新潟県との県境を「会津」と呼んでいます。
首都圏の都道府県と地方の都道府県の違いに、主要都市への一極集中があります。
例えば、私が暮らしている北海道の人口523万人のうち札幌市に196万人が暮らしています。
交通機関と生活圏が同じ周りの自治体の合わせると260万人、北海道の人口の半分が札幌に集中しています。
福島県の県庁所在地は福島市ですが、人口は28万人と発表されています。
人口182万人の福島県の県庁所在地にしては少なすぎるように思えます。
福島県の県庁所在地 福島市は、中通りの地域にあります。
他にも、海側の浜通りには工業の漁業がさかんてわ、温泉などの観光地で有名ないわき市があります。
新潟県との県境 会津には、歴史的な観光都市でとある会津若松市があります。
この3つの都市の他にも、浜通り郡山市と中通りの白河市は3つの都市に負けないほど栄えています。
福島県は、1つの主要都市に経済や人口が集中するというよりも、いくつかの都市に「程よいくらい」の規模で広がっているということになります。
福島県の天気の特徴
福島県の天気は、浜通り・中通り・会津の3つの地域が山脈で隔てられているため、それぞれの地域ごとに天気に違いがあります。
海側の浜通り
海側の浜通りは、中部より北の太平洋側地域に多い海洋性気候に当たります。
海洋性気候の地域でも北側の福島県浜通りは、夏は関東ほど暑くなく、冬は雪が少なく過ごしやすい地域です。
中通り
阿武隈高地と奥羽山脈の2つの山間に挟まれた中通りは、内陸性気候と海洋性気候の2つの特徴がある地域です。
福島市のある福島盆地は、四季を通して海洋性気候の影響で暖かく、夏は猛暑になる地域でもあります。
また、冬は寒気が強くなると内陸性気候の影響でどか雪が降ることもある天気の変化が激しい地域でもあります。
会津
奥羽山脈を超えた先の会津は、隣の新潟県に近い日本海側気候に当たります。
会津若松市のある会津盆地は、温暖な福島県の中では標高が高く、豪雪地帯として知られています。
全国の都道府県で3番目に広い福島県は、春は会津地方で遅くまで雪が残り、秋も会津地方と中通り地方の山間で気温の変化が大きい地域です。
雪の風景を楽しむ場合は別として、初夏からお盆までの暖かく穏やかな季節に訪れたい地域ですね。
おすすめのツーリングスポット
福島県のツーリングスポットは、天気の変化の少ない季節と地域がおすすめです。
初夏から夏にかけては、いわき市を目指して海側の浜通りを訪れるルートがおすすめです。
紅葉が鮮やかな秋には、山間の会津若松市を目指す会津-白河ルートはいかがですか?
海風と夏の日差しの中いわき市から双葉郡を訪れる
夏の季節にツーリングで福島県を楽しみたい方には、浜通りの地域がおすすめです。
茨城県から海沿いの国道6号線を北へ進むと、すぐにいわき市の南側に入ります。
いわきマリンタワー
いわき市では、港町の小南浜地区と内陸の市街地の2つが栄えています。
小南浜地区には、港町から市街中心部まで一望できるいわきマリンタワー、海へ突き出たスリルが味わえる潮見台が1つの場所にあります。
お昼は市街中心部まで足を伸ばしても、小南浜地区で海の幸を楽しむのもどちらか迷ってしまいます。
天神岬スポーツ公園
お昼が済んだら、更に国道6号線を北へ進むと双葉郡と呼ばれる地域に出ます。
海側の楢葉町は、天神岬スポーツ公園があり日帰り温泉と宿泊施設があり1泊することもできますよ。
十万山
その前に十万山に立ち寄って、山間に沈む夕陽を見届けるのもいいのかもしれませんね。
秋の紅葉と古都の風情を楽しめる西白河郡から会津までの道
猪苗代湖会津
秋のツーリングで福島県を訪れたい方は、紅葉が始まる西白河郡を超えて会津を訪れるはいかがでしょう。
会津へは、栃木県を南北に走る国道4号線を北に向かい、那須塩原を超えた先に広がっています。
小峰城、白河関
白河市には、小峰城、白河関などの観光名所もあり、歴史好きにはたまらない場所です。
ここから、西の県道294へ入ると、猪苗代湖へ出ることができます。
湖畔の西側を半周すると、その先は会津若松市。
湯野上温泉
もし、2泊する予定があるなら、県道289を通り、会津の秘湯 湯野上温泉で疲れを取るのもいいですね。
福島県とツーリングのまとめ
福島県のツーリングのお話はいかがでしたか?
東西南北どの方向にも広い福島県ですが、南北に走る奥羽山脈と阿武隈高地によって浜通り・中通り・会津の3つの地域に分けられます。
ツーリングに向いている季節は、浜通りでは天気が穏やかで暑くなりすぎない夏。
中通りや会津は、秋の季節なら、心地いい穏やかな残暑の中、紅葉を楽しむことができます。
急がないのでしたら、浜通りはいわき市北部の双葉郡で1泊。
会津なら、湯野上温泉と会津若松市で1〜2泊されてはいかがですか?