投資の基本とは、ずばり長期分散積立投資です。
この長期分散積立投資は、長期投資と分散投資と積立投資を組み合わせた投資手法です。
長期分散積立投資は初心者でもローリスクで利益を得られる再現性の高い投資手法です。
詳しくは後々解説していきますが、長期投資とはある株式や債券などを数年から数十年の長期に渡って保有する投資手法です。
今回はシリーズで書いていますので前回の記事はこちらです。
長期投資と短期投資はどちらがおすすめ
長期投資と正反対な投資手法が短期投資です。
この短期投資は数時間から数日の短期間で売買を繰り返す投資手法です。
もしかすると皆さんの中には投資と言われるとこの短期投資を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
分散投資と積立投資
分散投資とは文字通り分散する投資です。
分散投資は何を分散するかは後ほど解説しますがここでは分散投資をすることで大損することを防ぐということを理解してください。
積立投資ですが、毎月一定額積み立てるという投資手法です。
そして毎月じゃなくても毎日でも構いません。
一定のペースで一定額投資をするのが重要です。
この投資手法は貯金の延長のような感覚でできるので初心者でも始めやすく、こちらもまた大損することを防ぐことができます。
長期投資を学ぼう
それでは長期投資について解説していきます。
長期保有というのは1度買ったら数年から数十年保有します。
値下がりをしても売却しません。
長期保有は配当で収入を得ることを目的としてます。
また無配当の企業や経済指標に連動したインデックス投資であったとしても先ほど説明したように資本主義経済が継続する限り資本収益率は5%程度で成長していくものなので、長期的には右肩上がりという資産運用ができるのです。
長期投資のメリット
長期投資のメリットは3つあります。
1つ目は短期間に売買を繰り返す短期トレードに比べて、情報収集の時間が少なくて済むことです。
短期トレードでは決算書類に目を通し企業分析をすることに加え、チャートを見ながらテクニカル分析をする必要があります。
長期投資の場合は個別株であれば企業分析は安定した売上があり基本的に黒字体質であること、資産に対して負債の比率が大きすぎないことを確認すること、配当の実績を確認することこの3つを確認すれば問題ありません。
もっと簡単にいうと経営が安定しており、倒産リスクが低く、株主への還元もしっかりしている企業という判断ができればいいのです。
そして過去の実績から優良企業であることが確認できれば、そこから大きな経営方針の転換が無い限り決算書類に目を通せば毎日毎日情報収集することなく放置していても構いません。
複利の効果を利用
2つ目は複利の効果を利用できることです。
配当を出す企業の株式を保有している場合はその配当金を再投資することで複利を利用することができるのです。
複利とは例えば配当利回りの株式を100万円分保有していた場合その年の配当は3万円です。
その配当金を再び同じ株式に投資することで次の年は103万円分の株式の配当を得ることができますから、配当金はおよそ3.1万円です。
もしこの複利の効果を利用するために配当の再投資を40年間続けていたら最終的には326万円にまで膨らみます。
元本は100万円ですから40年間で226万円の配当を得たことになります。
これが長期投資の最大の魅力なのです。
精神衛生的に負担が少ない
最後に3つ目は精神衛生的に負担が少ないことです。
短期トレードだと常にチャートを見ながら値動きに一喜一憂してしまいがちです。
しかし長期投資であれば今株価がいくらなのかということよりも、今年の配当はいくらなのかということが重要なのです。
そして資本主義経済が継続することが重要なのです。
したがって目の前の短期的な株価というのが相対的に小さなことになります。
そして日々の生活を送る上で株価の値動きに感情を左右されないことは大きなメリットです。
長期投資のデメリットは?
次に長期投資のデメリットを2点解説します。
まず1つ目は利益を得るのに時間が要するということです。
文字通り長期の投資なので10年後や20年後に利益を確定させるといった資産運用の計画を立てる必要があります。
始めたばかりは中々目に見える成果が見えません。非常に退屈に感じることでしょう。
それが原因で途中でやめてしまう人も多くいます。
この地味で退屈で儲かるのかどうかもわからない長期投資より目の前の楽しいことにお金を使いたくなってしまうのです。
将来的な利益より目の前の快楽を優先してしまうと継続することはできません。
長期投資をするには欲望をコントロールする合理的な判断をできるようにする必要があります。
未来の経済状況は分からない
2つ目のデメリットですが、自分がお金を手元に起きたい時の経済状況は分からないということです。
例えば20年後の誕生日に長期投資で蓄えた利益を現金化するという目標を立てたとしましょう。
年平均で5%程度の利益を出すという実績は存在しますし、資本主義社会では基本的に株式市場というのは成長していくということは事実です。
しかし、自分が現金化したいタイミングと売り時が重なるかどうかということに関してはその人次第です。
一個人投資家の都合に沿って株式市場が動くことは決してありません。
あくまで株式市場の動きに合わせて利益を確定させる必要があるのです。
まとめ
例えばコロナによって航空業界や旅行会社は大ダメージを受けました。もし航空業界にのみ投資をしていたら大きな損失を生んでしまいます。逆にコロナで株価があがった業界としては生活必需品を取り扱う小売業界の株価です。
また10年後あるいは20年後に利益を確定させる際に今回のようなコロナ関係やロシアが攻め込んで株価が下がるような事態など予測できません。
短期投資や長期投資でも未来は予測できないのは同じですが配当によって得た利益などを考えれば長期投資がおすすめであると言えるでしょう。
次回はそうしたリスクを回避するため分散投資について書いていきますので、またお立ち寄りください。