新型コロナウイルスの拡大後、感染に強い社会を目指して呼びかけられている「新しい生活様式」。地域によっては、暮らしへの影響が大きく受け入れられづらくもあります。そんな中、北海道では新北海道スタイルと呼ばれる取り組みが地域に根付きつつあります。
新北海道スタイルの概要と解説
前回に引き続き北海道記事です。オンライン飲み会で沢山インタビューした内容をまとめていますので北海道旅行される方は参考にしてくださいね。
前回の記事含めると5記事になるそうですよ!何時間飲んでたことやら(笑)北海道行かれる予定の方は楽しみにしていてください。
新北海道スタイルは、新型コロナウイルス感染拡大を機に始まった、新しい生活様式へ向けた取り組みです。
新北海道スタイルとは?
新北海道スタイルは、北海道で「新しい生活様式」の実践に向けた、新しいライフスタイルやビジネススタイルです。
昨年末頃から全国的に取り組みが広まって「新しい生活様式」の実践。北海道では、2020年6月に北海道内で発表され、8月から9月にかけて「強化月間」と呼ばれるステップを踏んで北海道民に広まっていきました。
具体的には、暮らしている道民個人にはマスクの着用、手洗いと消毒、外出する人数も含めたソーシャルディスタンスが求められます。一方で、飲食店や観光地などの企業には従業員の健康管理はもちろん、機器と設備の消毒の徹底、間仕切りや空席の配置などのソーシャルディスタンス、施設全体の換気など感染しにくい環境が求められています。
新北海道スタイルはなぜ道民に受け入れられる?
「新しい生活様式」は、東京都の小池都知事が「三密」を発表されてから、具体的に何をしたらいいのかが地域で試されてきました。
感染を避けることができる一方で、会社員の一斉出社、対面接客や訪問営業は制限され元々の働き方を大きく変えなければならないデメリットもあります。
個人でも、お盆や年末の帰省、大規模な宴会が自粛を求められるなど、自分たちが変化しなければならないことが求められています。暮らしの変化は、多くの人がストレスを感じます。
一方で、「新しいもの好き」「伝統よりも実用」「建前より本音」の価値観があり、産業が食料品の生産と観光という、本州の多くの地域とは異なる特徴のある北海道では新北海道スタイルが、さほど抵抗なく受け入れられています。
ソーシャルディスタンス新北海道スタイルとステッカー
新北海道スタイルを実践する事業者には、ロゴマークとピクトグラムの2種類のステッカーが貼られています。新北海道スタイルには、感染症に強い環境づくりの7つの取り組みがあります。
ロゴマークは、グリーン系の7本の線で北海道の形を表しています。
ピクトグラムは、個人と事業者それぞれの実践をイラストで表したポスターです。
どちらも一目でわかりやすいシンプルなデザインなんですよ。
新北海道スタイルの確認方法
全国的な取り組みでもある「新しい生活様式」の実践。多くの地域も北海道の新北海道スタイルと同じように、事業者に守ってもらうこと、環境整備のための設備の確認を行い、認められるとステッカーやポスターを掲載する形を取っています。
新北海道スタイルを実践する事業者のステッカー
新北海道スタイルを実践する事業者は、北海道の取り組みでは飲食店に限りません。
宿泊施設や温泉施設、スポーツ施設や専門店などお客さんと接する事業者全てが対象です。中には、自主的に新北海道スタイルを実践されているテイクアウト・デリバリー専門の飲食店もあります。
意外なことと思えるかもしれませんが、屋外のレジャー施設、キャンプ場などでもステッカーが貼られている場所もあるほど広まっています。
旅行カバンを持った猫と観光パンフレットステッカーは信頼できる?
テレビやネットのニュースでは、地方自治体から発行されるポスターだけを貼って要請を守らない事業者も中にはあると聞きます。
北海道では、集中対策期間でもあった8月から9月までは、道の職員が見回りを徹底していました。現在は、職員がステッカーを貼っている店舗を見回れる頻度は、多くの地方自治体と変わりません。
もちろん、要請を守らず感染しにくい環境も整えていないのに新北海道スタイルを守っているステッカーを貼る事業者もあるでしょう。ですが、そう、多くはありません。
北海道は、「伝統よりも実用」「建前より本音」の価値観があります。北海道スタイルを守る事業者は、ステッカーを貼っています。北海道スタイルを守っていない事業者は、ステッカーを貼らずになんの遠慮もなく営業しています。
なぜなら、「物事の体裁」をあまり気にせず、北海道スタイルを守らない事業者があってもとやかく問い詰めないのが北海道民だからです。その点では、嘘をついてまで営業している事業者が少ないことは信頼できることだと思います。
新北海道スタイルとステッカーの結論とまとめ
昨年6月から始まった新北海道スタイル。導入された時期が早かったこと、制度と北海道民との相性がいいこともあり、新しい生活様式として地域に根付きつつあります。
新型コロナの感染拡大が収まり、北海道へ観光やアウトドアを楽しみに訪れる際には、グリーンの7本の線でデザインされた新北海道スタイルのロゴを掲示している店舗や観光地をご利用くださいね。