近年よく聞くようになった地球温暖化とは、地球規模で年間の平均気温が上がっている現象を指す言葉です。実際の観測からも平均気温の上昇が確認されており、日本では1950年から2019年までの推移で、約1度上昇しています。
海水をエネルギーとしている台風は、海水温が上がると大型台風に発達していく可能性を秘めています。
今回は大規模停電で不便だった実例を上げていきます。
ブラックアウトと星空と暖かさシリーズその3です。
地震や台風による大規模停電の不便さ
海水温が上昇したのは約70年間でたった1度程度だと思われるかも知れません。しかし、この間に渡って緩やかに上がってきた訳ではなく、ここ25年間で急に0.5度ほど上昇していることが分かっています。これが環境問題として挙げられているのはご存知の人も多いでしょう。
日本の場合における地球温暖化の影響
体感的にも最近の夏は昔とは違って暑いと感じている人も多いと思います。このままのペースで上昇し続けると、2100年には東京で44度まで上がるだろうといった予測もあるように、決して無視できないのがこの地球温暖化という現象です。
四方を島国で囲まれている日本は海水温の上昇だけではなく海水が1メートル上がると現在の砂浜はほぼな無くなります。
某国のミサイル発射における環境汚染の持論
先日の某国のミサイル発射は海にも地球温暖化にも影響を与えているはずです。
持論ですが海の生物にとっても悪い影響しか与えてないはずです。プラスチック問題もさながら何十発と海に打ち込まれるミサイルは環境に良いものを使っているはずはありません。
命中率を中心に人工的に作られているだけに海水で溶けて行く中、悪い成分(きっとあるはず)が海の環境汚染に繋がってしまします。
また、地震の誘発に繋がる気がしてなりません。某国のミサイル発射は日本に無数にあるプレートや活断層を揺るがしているように思えてなりません。
記事を書いている内に熱くなりました。話が脱線しましたので本題の大規模停電に戻していきます。
地域全体の電力が全て停止するブラックアウト
SDGsが呼びかけられ、身の回りのものの多くが電気で動く令和の現代、突然起こる停電は深刻な問題です。
北海道で暮していた際、地域全体の電力が全て停止するブラックアウトを経験しました。
防災士として防災を意識した暮らしを心がけている私が、停電の現実と防災用品のお話をさせていただきますね。
大規模停電とは?
台風や事故による停電は、11〜65万軒の規模を大規模停電として記録していました。地震では規模が大きく、100〜440万軒以上が大規模停電と記録されています。
大手電力会社が管轄している「地域全体の電力が全て停止」してしまうことをブラックアウト(全域停電)と呼ばれるようになりました。
概ね10万軒以上の停電を大規模停電、地域一帯が全て停電してしまうとブラックアウトと覚えておくとわかりやすいですよね。
大規模停電の実際
2018年に当時北海道で暮らしていた際に北海道で起きたブラックアウトは、3日間全く電気が使えない日々でした。停電の中、困ったことと心配だったことを5つに分けてまとめてみます。
ブラックアウトの期間と復旧
北海道胆振東部地震で起きたブラックアウトの期間は、おおよそ2〜3日でした。
停電事故後に電力広域的運営推進機関の発表によると、5日間は計画的に復旧と停電が繰り返されていたようです。
復旧したよう思えて、実は電気が使えるようになった後も復旧は続いていたことは後になってから知ったことです。
大規模停電で不便だった5つのこと
身の回りのものの多くが電気で動く現代で停電は深刻な問題で不便そのものです。数多くある不便さの中で印象に残っている事例を5つ上げていきます。
①家電は全て使えなくなる
まず、当然ですが家電は全て使えなくなります。
冷蔵庫は「ただの冷たい倉庫」に変わり、テレビ、電子レンジも使えなくなります。
調理機器がガスの場合、料理をすることはできますが、給湯器は電気が必要なので温かいお湯は出なくなります。
冷暖房が使えなくなることは、真夏や真冬では命に関わる問題です。
もし、夜も熱帯夜が続く真夏や暖房が欠かせない真冬に起こっていたら、きっと熱中症や低体温症の方が増え、深刻な問題になるはずです。
②インターネットが切れる
さらに深刻なことに、携帯電話会社の回線はブラックアウト当日は使えたのですが、突然使えなくなりました。
携帯電話会社の回線やフリーWi-Fiは、基地局にバッテリーで電力を蓄えていましたが、あくまで緊急用のため24時間程度しか持たなかったことが後になってわかりす。
③高層階での移動ができない
マンションの高層階は、水道を動かすために電力が必要です。
エレベーターも止まっているため、重たいポリタンクを抱えて階段を登らなければなりません。
若いご家族なら当番を決めて交代で水汲みができますが、ご高齢の方にとっては大変な重労働です。
飲み水や料理用だけではなく、トイレは1回で大量の水を使います。トイレを流すため、ポリタンクを抱えて高層階を往復するのは危機的状況ともいえます。
④夜は移動できなくなる
ブラックアウトでは、室内はもちろん道路の街頭も全て消えてしまいます。街灯が消えた街は、懐中電灯があっても2〜3メートル先がわかる程度で方向感覚を失うほど真っ暗です。
日本国内ならどんなに郊外に行っても何処かには電気の灯りがあるものです。
大規模停電になってしまうと、全ての街灯はもちろん、避難用の灯り、店舗の灯りが全て消えてしまいました。
懐中電灯を揺らしながら歩かないと、住宅のブロックや歩道の縁石で躓いてしまうほどです。
夜急に出かけなければならない場合、知らない道はとても歩くことはできないでしょう。
信号機も止まっているため、車ならなおさらです。
⑤病院の電源も僅か数日
よく「病院は自家発電設備があるから大丈夫」といわれていました。
後に医療関係者の方に訪ねたところ、事態は深刻で、ブラックアウトがあと数日続いていたら自家発電用の燃料が不足し電気は全く使えなくなっていたそうです。
自家発電設備は、主に人工呼吸器や人工心肺装置などの生命維持装置や緊急手術用の電力に使われるため、レントゲンやMRIを使った最新の治療はできていませんでした。
何かあったら病院にと思っても、設備が使えなくなると助かる命も助からないことを知ります。
まとめ
今回は大規模停電で不便だった実例を上げていきました。
オール電化の住宅も増えている中、電力不足は深刻な問題です。9月の大型14号の大型台風で電線が切れ停電した地域も多かったことでしょう。
海水吸い上げエネルギーとしている台風は、海水温が上がると大型台風に発達していく可能性を秘めています。
まだ10月も台風の時期が続きますので日頃から防災を意識して停電が起きた際にもパニックにならないような心構えを行っていきたいものです。