昆虫食は日本にあるの?三大栄養素や必須アミノ酸が取れるメリットは

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今まで食料として見ていなかった昆虫を明日から突然食べるとすれば、多くの方が抵抗を感じることでしょう。そこで、世界的な取り組みのSDGsに合わせて、食事を見直してみることから初めてはいかがでしょうか。

ソラ先生
ソラ先生

今まで昆虫食のお話をさせていただきましたが、

食事の習慣を変えるのはストレスを伴うことです。

生徒 スカイ
生徒 スカイ

たしかにストレスになります。

もしも明日から食べ物が不足して無いと実感しても

いきなりは食べないし無理でしょうね。

ソラ先生
ソラ先生

今回は昆虫食の例や必要なたんぱく質について詳しく

話をさせていただきますね。

 

昆虫食の例と市販されている食用昆虫

日本国内ではPeople(人間)、Planet(地球)、Prosperity(繁栄)、Peace(平和)、Partnership(パートナーシップ)に対応した8項目のSDGsを採用しています。

その中の1つPeople(人間)には、「2. 健康・長寿の達成」という目標があり、私たちが自分の健康に気を配ることも大切な取り組みとされています。

食卓を囲んでも、食べる人の分だけ色々な料理を用意しなければならないことも珍しくはないでしょう。

SDGsシリーズ

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10年後50年後100年後の子供たちの未来

好きな料理があるのは素敵ですが、アレルギーや恐怖症のような「食べられない理由」もなく食べないのは世界中で食料が不足する中、ただの贅沢でしかないのでしょう。

小学校でもSDGsの取り組みの授業が始まっていると聞きます。

未来を考えると世界人口増食料不足の日本も世界も、贅沢ができるほど豊かではないはずです。好きな料理も食べて、苦手な料理も残さない。
それだけでも、世界の食料不足に貢献する、素敵なSDGsの取り組みだと私は思いますよ。

昆虫食の例

昆虫を飼料にせず直接私たちが食べる方法も工夫することができます。

食用に飼育されたコオロギを粉末状に加工した「コオロギパウダー」は、クッキーやパンケーキに加えるだけで、今までと変わらない食事に昆虫食を取り入れることができます。

もう少し抵抗の少ない方は、カイコの蛹を乾燥させて味付けをした「ふりかけ」なども販売されており、手間をかけずに楽しむことができます。

どこで販売されてる?

そこで、昆虫食の実店舗のある専門店と、利用に便利な大手通販サイトを紹介させていただきますね。

2014年に創業した日本初の昆虫食専門ショップTAKEO[https://about-takeo.tokyo/]は、東京都台東区に実店舗を構える昆虫食の専門店です。

衛生的に飼育された海外産の食材を、自社工場で加工した豊富な品揃えが魅力のお店です。

令和のコロナ禍の中で日本に生息している昆虫を利用した、純国産の商品開発を進めています。
ただ、2021年現在では昆虫食を取り扱うお店は限られています。

首都圏以外にお住まいの方は、通販サイトが便利なのではないでしょうか?
昆虫食通販サイトバグズファーム[https://bugsfarm.jp/smartphone/]では、加工食品の品揃えはもちろん、フリーズドライされ、購入後に自分で調理ができる食材の品揃えが豊富です。

Amazonでも販売されていますね!


 

体作りに欠かせないたんぱく質

東京オリンピックパラリンピック2020でアスリートの方の活躍が取り上げられ、体作りに欠かせない食事が紹介されています。
中でも、肉や魚、大豆に含まれているたんぱく質は、健康で丈夫な体作りになくてはならない食品といえます。

SDGsシリーズ

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エネルギー産生栄養素・3大栄養素の1つたんぱく質

私たち人間がが生きていくために欠かせない栄養に「たんぱく質」「脂質」「炭水化物(糖)」があり、どれが足りなくても健康な体を保つことができなくなることから、3大栄養素と呼ばれていました。

エネルギー産生栄養素

ここ数年、栄養士さんや医療関係の専門家の参加する機関では、人間が健康を保つために欠かせない栄養素が多く発見されたことから、3大栄養素をエネルギー産生栄養素と呼ぶようになっています。

栄養という用語の定義

たんぱく質や炭水化物などの栄養素と栄養という用語には、実は厳密な違いがあります。

栄養は“呼吸、消化吸収、排泄、運動、成長、繁殖などの生活現象を維持し、健康な日常生活を送るために必要な物質を外界から摂取し、これを利用し、不要なものを排泄しながら生命を維持していくことと定義されています。

引用:厚生労働省

 

また、栄養素は“生活現象を営むために外界から摂取しなければならない物質とされています。

引用:厚生労働省

少し堅苦しい定義ですので、ひと言でまとめてしまうとしたら、「栄養は食べることから消化をして排泄するまでの行為と生理現象」、「栄養素は体に必要な物質」を表す言葉です。

そのため、ここからは炭水化物や脂質、たんぱく質のことを栄養素と呼ばせていただきますね。

ビタミンCは?

栄養素の中には、ビタミンCやカルシウムなどもありますが、これらの栄養素にはエネルギー(カロリー)がほとんど含まれておらず、ビタミンCだけを食べても体を維持できないため、エネルギー産生栄養素とは呼ばれていません。

エネルギー産生栄養素と主食の違い

また、人間を含めた動物には「主食」と呼ばれる食べ物があります。
主食は、動物が食べる食事の中で「主なエネルギー源」になるもの賭されています。
主なエネルギー源とは、食事全体の30~60%を指し示し、地域によって肉や魚介類であったり、穀物であったりの違いがあります。

地球環境とSDGs

地球環境とSDGs

日本や海外のの主食

日本や東南アジアの地域では、お米が主食になり、ヨーロッパや中東地域では小麦です。

「アメリカ人の主食は肉」と筋肉ムキムキのアメリカ人が大きなステーキを食べるイラストで紹介されることもありますが、アメリカの主食小麦と加工したトウモロコシと発表されています。

肉だけを主食にしている地域は珍しく、北極圏に暮らす人々が狩りで手に入れた鹿やアザラシの肉を主食にしているのみで、広い地域で肉を主食にしている人間は多くはありません。

たんぱく質の役割

たんぱく質の役割は、私たちの肉体の材料になることです。
なぜなら、筋肉や骨、内臓など私たちの体そのものがたんぱく質でできているからです。
体を鍛えているアスリートの方の筋肉だけではなく、日々古い細胞が壊され新しい細胞と入れ替わる動物の体では、内臓、血液、骨などを保つために欠かすことができない栄養素です。

日本人の体格では、理想のたんぱく質の摂取量は50gとされていて、怪我や病気、ハードなトレーニングをするアスリートの方、成長期のお子さんではさらに必要になります。

たんぱく質はどんな食べ物に含まれているか?

たんぱく質というと真っ先にお肉や魚が思い浮かびます。
アスリートの方の食事や体を鍛えている芸能人の自宅取材では、よく鶏肉を食べていますよね。
ここで1つ食材選びに気をつけたいポイントがあります。
それは、たんぱく質が多いとされる食材でも、食べた分が全てたんぱく質になるわけではありません。
専門機関は、食材100g中にどのくらいのたんぱく質が含まれているかを発表しています。
例えば、鶏肉100gに含まれるたんぱく質は鶏むね肉でおおよそ21g。
購入しやすく、お値段もお手頃な食材ですよね。
他には、カツオには25g、マグロは24g、鮭は22g鶏むね肉よりも多くのたんぱく質を含んでいます。

大豆や納豆のたんぱく質は?

また、大豆にたんぱく質が多いことは、よく知られています。
健康食品の番組で取り上げられている「ソイプロテイン」という食品には、大豆を加工した粉末が使われています。
食品では大豆が原料の納豆に12g、がんもどきには11gのたんぱく質が含まれています。
意外に思えるかもしれませんが、炭水化物のお米や小麦にも、ほんの少しのたんぱく質は含まれています。

ご飯や食パンのたんぱく質は?

私たちの主食、ご飯には2.5g、食パンには9gです。
たんぱく質は、肉や魚など動物の食材に多く、植物の食材では豆や種などの豆類や穀物に含まれていました。
食事の欧米化で日本や韓国で若い世代の身長や体重が増加し、健康寿命が伸びていることにも、たんぱく質の摂取量と深い関係があることが明らかにされています。

たんぱく質の消化と吸収

栄養素は、いくつかの物質が組み合わさってできています。
「組み合わさってできた物質」は、高分子化合物と呼ばれています。
たんぱく質の場合は、アミノ酸と呼ばれる物質が組み合わさって高分子化合物となっています。

消化と吸収の過程では、炭水化物や脂質と同じように私たち人間の消化酵素によって、たんぱく質は少しずつ小さくなります。

ペプシン・ペプトン・ペプチドって?

よく噛んで胃に送られたたんぱく質は、胃酸に含まれる消化酵素ペプシンよってペプトンに分解されます。
胃から腸までの間にある十二指腸では、すい臓から分泌される膵液によって、ペプチドに分解されます。
ペプチドには、元になったたんぱく質によってオリゴペプチドやポリペプチドと呼ばれています。
ペプチドはさらに小腸から分泌される腸液でアミノ酸に分解され、小腸の壁から吸収されます。

必須アミノ酸とは?

健康食品の紹介では、必須アミノ酸何種類配合と宣伝している商品があります。
たんぱく質はアミノ酸がたくさん結びついた物質ですが、中には必須アミノ酸と呼ばれる9種類の栄養素があります。

私たち動物は、食べ物から栄養素を取るだけではなく、既に吸収した物質を使って栄養素を合成することもできます。
ですが、体の中だけで十分な量を合成できず食べ物を吸収する方法でしか得ることができないアミノ酸は、「必須アミノ酸」と呼ばれています。

必須アミノ酸の栄養素

必須アミノ酸には、バリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、ヒスチジンという普段聞かない名前の栄養素もあります。

バリン、ロイシンの役割

耳慣れない名前ですが、役割はとても大切で必須アミノ酸のロイシンは筋肉を保つためには欠かせず、バリンは血液の赤血球を作る物質の1つです。

不足し過ぎると貧血になってしまうほど、欠かせない栄養素とされています。

トリプトファンの役割

注目されているのがトリプトファンも、無くてはならない栄養素です。
トリプトファンは、セロトニンとメラトニンという2つの神経伝達物質の材料で、セロトニンは気分を安定させ、メラトニンは睡眠リズムをつくる役割があります。

セロトニンが不足すると、気分の浮き沈みが大きくなるうつ病になる原因にもなり、メラトニンが不足すると睡眠リズムが狂い不眠症に悩まされてしまいます。

セロトニンが多く含まれている食べ物

セロトニンは、大豆が原料の納豆や豆腐、肉や赤みの魚に多く含まれていて、やはりたんぱく質の多い食べ物は料理に欠かせない食材といえるでしょう。

参照元:
https://www.nestle.co.jp/nhw/nutrition-basics/protein
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/nutrition/myhealth/task/04.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-044.html
https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/know/know_milk/02/
https://www.dietitian.or.jp/career/society/

昆虫食とSDGs

昆虫食はバラエティの特集で取り上げられるゲテモノ料理というだけではなく、野生動物の頃から続いている習慣でもあり、これから不足する食料中でもたんぱく質の摂取に欠かせない資源ということが伝わりましたでしょうか?

 

日本国内は昆虫食の習慣がない

日本国内では、昆虫食の習慣はないのです。
不快感を抱いても、昆虫食の習慣がある人々にとっては大切な食事の1つです。
偏見の目で見るわけにはゆかないはずです。
なぜなら、食習慣の違いは地域や宗教によって大きく、日本料理でエビやカニの姿が残った料理、生きたままの海鮮の踊り食いなどは海外では、私たちが動くイモムシを食べる人を見るような不快感を抱かれています。

地球環境とSDGs

地球環境とSDGs

まとめ

昆虫食とSDGsシリーズのお話はいかがでしたか?
今まさに、起こっている食料不足の対策として、昆虫を何らかの形で利用させてもらわなければ、人口が増え続ける人間は健康には暮らせないでしょう。

ソラ先生
ソラ先生

ご紹介させていただいたように、養殖や養鶏のように飼料として利用するのが現実的に思えます。

生徒 スカイ
生徒 スカイ

たんぱく質が生きていくうえで大事な事がよくわかりました。

今回の話で世界中の人口増で食料不足がおきたら

昆虫に目をつけるのが当然な事のように思えてきました。

 

ソラ先生
ソラ先生

身近で簡単に取り組める食料にまつわるSDGsは、

やはり好き嫌いをなくすことだと、私は思います。

生徒 スカイ
生徒 スカイ

はい!SDGsシリーズでよくわかりました!

皆さんも一緒に、食品ロスを減らす

試みから始めてみませんか?