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人間の生き方や煩悩の心と悩みに関する名言一覧集(瀬戸内寂聴さん)

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瀬戸内さんの本を読んでて、定年について次のように語っています。
「会社を定年になれば、光る場所がなくなったと思う人もいるかもしれないけれど、それは逆ですよ」「イヤな仕事でも我慢しなくてはならなかった不自由さから定年後は解放されるので、自分らしく好きなことをして生きればいい」と説いています。

私も近々そういう年になるんだなと思いながら読み進め、好きなキャンプをやって自分らしく生きて行こうと考えた事を思い出します。

誰にとっても切実なテーマなのに勇気や救いとなる言葉があふれています。

 

人間の本音を表す煩悩や生き方と悩みの名言集

シリーズ4回目、前回に引き続き、日本人に数多くの勇気をいただいた名言格言を紹介していきます。なお、引用した文庫はまとめて最後に記載させていただきます。

悩みに関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 悩みから救われるにはどうしたらいいでしょうという質問をよく受けます。救われる、救われないは、自分の心の問題です。とらわれない心になれば救われます。
  • 何も出来ないと決めてしまう前に、何か出来ないだろうかと自分に問いかけることが必要なのだ。
  • 何をしても自分で責任を持てば、何をしてもいい。
  • お返しを期待しない、感謝の言葉も求めない。それが本当の奉仕です。
  • 誰にでも必ずいいところがあります。そこを大事にしていけばいいのよ。
  • 誰の中にでも仏さまがいるのだと思って、相手に手を合わすような気持ちで接して下さい。
  • 苦しんだ人ほど、愛が深いものです。それは他者への想像力が働くからです。
  • 大きな椿の花を咲かせるには、どうすると思いますか?まだ、つぼみが小さいうちに、ひとつだけを残してみな摘んでしまうのです。そうすれば、大輪の花を咲かせることができるのです。

運やお金に関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 運が来たなと勘が働かなきゃダメ。これは運だなと思ったら逃さない
  • 美しいもの、けなげなもの、可愛いもの、または真に強い勇ましいものに感動して、思わず感情がこみあげて、涙があふれるというのは若さの証しです。ものに感動しないのが年をとったということでしょう。
  • 木々の緑や紅葉や美しい花が地球から消え去ったら、人間の暮らしは殺風景になり、感動することがなくなってしまうでしょう。
  • お金がなければお金さえあればいいと思い、お金が潤沢にまわってくる頃には別の苦しみが必ず訪れる。物質文明の味気なさは、人間の心を日々貧しくするばかりです。
  • 私が新宗教を否定するのは、結局、教団の金もうけになっているからなのね。

人間の生まれや生きるに関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 人間として生まれると、他の動物にはない誇りが心に生じるのだと思います。学校の成績より、他者の苦しみを思いやれる想像力のある人間こそ素晴らしいのです。
  • 人は自分の意志で生まれたのではなく、命を授かってこの世に生まれたのです。何のために? 自分以外の誰かを幸せにするために。
  • 人間が孤独であることと、この世が無常であることは、生きていく原点なんですね。
  • 人間が生きるということは自分の欲するものを手に入れたいということと、ある部分では同義でしょう。
  • 人間に与えられた恩寵に「忘却」がある。これは同時に劫罰でもあるのですが。たとえ恋人が死んでも、七回忌を迎える頃には笑っているはず。忘れなければ生きていけない。
  • 人間は生まれた時から一人で生まれ、死ぬ時も一人で死んでゆきます。孤独は人間の本性なのです。だからこそ、人は他の人を求め、愛し、肌であたため合いたいのです。
  • 人間は生まれる場所や立場は違っても、一様に土にかえるか海に消えます。なんと平等なことでしょう。
  • 人間は一人では生きられない。支え合うのが人だ。

人間の心に関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 人間の心の奥底にかくされているものは当人自身にさえ、すべてはいつでもわかっていないのではないだろうか。
  • 人間の心は移ろい易いものだし、情熱は必ず衰えるものだ。恋の永遠性などある筈がない。
  • 人間の生きがいとは、自分が誰かの役に立ち、誰かを一瞬でも幸福に出来ると感じることに尽きると私は思います。
  • 人間なんて、ほんとに弱い者だということを自覚しておいたほうがいいし、だからといって、自分の弱さに甘えないことです。
  • 人間の煩悩の中で虚栄心ほど恐ろしいものはない。
  • 人間のいろいろな問題は自愛から起こります。

人間の本質に関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 人間は、元々そんなに賢くありません。勉強して修行して、やっとまともになるのです。
  • 人間はいつも無いものねだりなのです。そして心はいつも満たされない思いで、ぎしぎし音を立てています。欲望はほどほどに抑えましょう。
  • 人間は一般に相手が欲していなくても、自分が欲していたら、押しつけがましくそれを与えてしまうものである。
  • 人間は互いに許し許されて生きているのです。自分のことも相手がずいぶんがまんしてくれているという点を考えてみましょう。
  • 人間は善悪両方を持っています。それを、自分の勉強や修行によって、善悪の判断をし、悪の誘惑に負けずに善行を積んでいくことが人間の道なのです。
  • 人間は万能の神でも仏でもないのですから、人を完全に理解することもできないし、良かれと思ったことで人を傷つけることもあります。そういう繰り返しの中で、人は何かに許されて生きているのです。
  • あらゆる戦争は悪だと思っています。戦争にいい戦争なんてありません。私たち老人は、そのことを語り継がなければなりません。
  • 大抵の人間は自分本位です。特に女性は、自分中心に地球が廻っていると思っていて、思い通りにならない現実に腹を立てて愚痴ばかり言うのです。思い当たることはありませんか。

 

今を生きるに関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 一日に一回は鏡を見る方がいいです。できればにっこりと笑ってみて下さい。心にわだかまりがない時は、表情がいきいきしているはずですよ。
  • 一日一日を大切に過ごして下さい。そして、今日はいい事がある。いい事がやってくる
  • 今日はやりたい事が最後までできるんだ。この事を思って生活してみて下さい。
  • 小説を書くことは私にとって快楽なのです。この快楽を手放したくないという欲望が、私にはあります。煩悩は捨てなくてはなりませんが、私はいい小説を書きたいという煩悩だけは、いまも捨て去ることができません。死ぬまで煩悩を抱えて生きるのが、人間というものです。煩悩を完全になくせばブッダ(悟った人)ですが、世の中はブッダばかりになってしまったら、ちょっと困るでしょう。だから私は、そんなに立派なお坊さんではないのです。
  • 私が毎月の法話で話すことはいつも同じ、唯一つです。「皆さん、どうぞ心を安らかにして下さい。」これしかありません。

人とのつきあいに関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 人とつきあうのに秘訣があるとすれば、それはまずこちらが相手を好きになってしまうことではないでしょうか。
  • 人に憎しみを持たないようにすると、必ず綺麗になりますよ。やさしい心と奉仕の精神が美しさと若さを保つ何よりの化粧品なのです。
  • 人の苦しみを自分のことのように思いやる。想像力はイコール、思いやり。思いやりイコール、愛です。
  • 人の幸せとは、自分がいることにおいて、誰かがもうひとつ幸せになってくれること。それを幸せと言う
  • 人の話を聞く耳を持つことは大事です。もし身の上相談を受けたら、一生懸命聞いてあげればいいのです。答えはいりません。ただ聞いてあげればいいのです。
  • 人は、人を愛していると思い込み、実は自分自身だけしか愛していない場合が多い。
  • 人は、不幸のときは一を十にも思い、幸福のときは当たり前のようにそれに馴れて、十を一のように思います。
  • 人は所詮一人で生まれ、一人で死んでいく孤独な存在です。だからこそ、自分がまず自分をいたわり、愛し、かわいがってやらなければ、自分自身が反抗します。
  • たくさん経験をしてたくさん苦しんだほうが、死ぬときに、ああよく生きたと思えるでしょう。逃げていたんじゃあ、貧相な人生しか送れませんわね。
  • 大体、男女同権をとなえながら、依然、女は男に養ってもらうべきであると考えているのがおかしい。
  • 自分が幸運な時、運が向いてる時は、必ず悪口を言われる

生きることに関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 生かされているのですから素直に有り難いと思いましょう。生きている値打ちがあるから生かされているのですもの。
  • 生きるということは、死ぬ日まで自分の可能性をあきらめず、与えられた才能や日々の仕事に努力しつづけることです。
  • 生きるということは、自分の中の可能性を引き出して、それに肥料をやり水をやり、思い切り大輪の花を咲かせることだと思う。
  • 生きるという技術の中には、いかに美しく忘れるかということも大切な要素としてふくまれているのではないだろうか。
  • 「何のために生きるの?」と聞かれたら、「誰かを幸せにするために生きるのよ」と答えてあげてください。
  • 情熱の火は燃えれば必ずおとろえるのが自然の現象。
  • 世間的に申し分のない夫や妻であっても、相手が欲していなければ、それは悪夫、悪妻です。そんな時はさっさと別れて、自分の良さを認めてくれる相手を探すことです。
  • 自分がもとめられていない、いてもいなくてもいい存在だという自覚は、老人を底なしの孤独におとしいれる。

自分への愛に関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 幸福になるためには、人から愛されるのがいちばんの近道です。
  • 自分の愛情をどんどん相手にプレゼントすれば、増えたの減ったので悩むことはありません。
  • 自分を愛してもらいたいから、相手を愛する、それが渇愛です。自分を忘れて他人に尽くす仏さまの慈悲とは正反対ということです。慈悲はお返しを求めません。
  • 自由に生きるとは、心のこだわりをなくすことです。自分の心を見つめて、ひとつでもふたつでも、そこに凝り固まっているこだわりをほぐしていくことが大切です。

 

想像や欲に関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 選択は知恵である。
  • 想像力はみんな持っています。でも、鍛えないと磨り減って鈍くなってしまいます。
  • 想像力を鍛えるためには本を読むことです。とにかくよい本を読むことです。
  • 聡明すぎて不幸になる女の例は多いけれど、頭が悪いために不幸になったという女の例は案外少ないのである。
  • そして、世の中は生きる価値があると感じてもらえるように、大人が努力しましょう。
  • そういう時(落ち込み時)は楽しいことを一生懸命考える努力をした方がいい。嫌なことが多い世の中に負けてはダメ
  • 自分の好きなことをしたら、自分の選んだことだから、責任を持たなきゃいけない。泣き言を言っちゃいけない。

別れに関する名言集(瀬戸内寂聴さん)

  • 別れの辛さに馴れることは決してありません。幾度繰り返しても、別れは辛く苦しいものです。それでも、私たちは死ぬまで人を愛さずにはいられません。それが人間なのです。
  • 「私が一人で母を介護した」という人は、それだけお母さんと縁が深かったということでしょう。
  • 大好きな人が死んだのに悲しくないと悩む人がいますが、当初は悲しみが大きすぎて死んだと思えないことがあるのです。その人は、あなたの中に生きているのですから、安心して下さい。
  • 自分が死ぬのはいいけれど、愛する人に死なれることは一番きついことです。
  • 人間はみんな死にます。川端康成さんも、三島由紀夫さんも、遠藤周作さんも、つい最近は北杜夫さんも、みんな死んでしまった。私のように90まで生きてごらんなさい。親しい人間は全部死んだということが、よくわかります。だからもう、私は死ぬことも怖くないし、病気も気にしません

まとめ

「定年後は、会社に勤めていたときにはできなかったことがやれるんですから、自分の好きなことを始めてみたらいいんです。好きなことっていうのは、必ず才能がともなっているものです」と瀬戸内さんの本に載っています。
50過ぎまでがむしゃらに働いてきましたが、皆さんもコロナ禍で生活スタイルや仕事スタイルが変わり考えさせられる日が続いたのではないのでしょうか。

私の場合は定年後をどう生きるかについても、何度もかみしめたい言葉です。

はじめに書いた通り、引用元は下記に記載のとおりです。このブログにたどり着いた方の光となれれば幸いです。

 



 

 


恋五十からでも遅くない
悔いなく生きよう
愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉
生きることば あなたへ (光文社文庫)
笑って生ききる
95歳まで生きるのは幸せですか?
はい、さようなら
生きることば あなたへ
寂聴 九十七歳の遺言
愛や歴史など題材に数々の小説発表

引用元:上記タイトル本

 


 

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