北海道の道南地域は、秋から冬にかけて美しい自然や豊かなアウトドア体験を楽しむことができる場所です。
紅葉や秋の味覚を満喫しながら、キャンプやアウトドアを楽しむためのポイントをご紹介します。道南地域ならではの特徴的な天候や必要な装備、おすすめのキャンプ場など、道南での秋冬のアウトドアの魅力に迫ります。
北海道の秋冬・道南エリアの冬キャンプ場とおすすめポイント
10月になると最高気温は1桁になる日もある北海道。10月下旬には冬日も訪れる道東と道北。道南の秋はは10月から11月中旬頃までと、他の地域に比べて秋と冬が遅れて訪れます。紅葉と秋の味覚を楽しみたい道南の秋のアウトドア。キャンプ用品と服装選びのポイントは。
道南の秋の天気とアウトドアスタイル
本州に次ぐ大きさの北海道は、関東や関西に比べると四季の変化が大きく違います。
道南、道央、道東、道北の4つに分けられる北海道の中で、南側の渡島・檜山・胆振がある道南は暖かい季節が長く続く特徴があります。
道南の秋の天気の特徴
10月になると最高気温は1桁になる日もある北海道。9月には気温が1桁の日が観測される道央。
10月下旬には冬日も訪れる道東と道北。その中でも、南側の道南の秋はは10月から11月中旬頃までと、他の地域に比べて秋と冬が遅れて訪れます。
東側を太平洋、西側を日本海に挟まれた道南の秋は晴れの日が続き、空気は乾燥しています。秋雨前線と呼ばれる暖かい空気と冷たい空気のぶつかる夏の終わりには、1日の中で天気が晴れから雨に変わりやすい日もあり、稀に10月上旬まで残ることもあります。
道南の秋のアウトドアスタイル
紅葉と秋の味覚を楽しみたい道南の秋のアウトドア。キャンプ用品と服装選びのポイントは、「防寒」と「結露対策」です。
キャンプ用品では、次の5点が役に立つな装備です。
・グラウンドシート
・エアマット又はコット
・2Way又はダウンのシェラフ
・毛布
・ガスストーブ
最近では、テントはセットで販売されていて、グラウンドシートが初めからついてくるものもあります。グラウンドシートは、地面からの冷気を遮る役割と湿気でテントの床が湿るのを防ぐ役割があります。
ブルーシートで代用されている方は、メーカーから販売されている正規の商品の方が性能が確かですよ。
もう1つは、ガスストーブです。
ドーム型テントの前室に置いておいて、寝る前にテントの空気を暖めておくといいでしょう。また、冷え込んだ夜が明けてもなかなか気温が上がらない秋は、炭をおこす前にすぐに温まることができます。
ガスストーブには、気をつけなければならない点もあります。それは、密閉したテントの中では使わないこと。北海道の秋冬のキャンプでは、テントの中でストーブを焚いて一酸化炭素中毒になる方が毎年のようにいらっしゃるからです。
服装のポイント
服装は、春のキャンプと同じもので構いません。
・裏地のあるパンツ
・フリースやウールの上着
・ヒートテック
・起毛の靴下
裏地がフリースやウールのパンツは、私も愛用しているキャンプウェアの1つです。寒い日には、そのままシェラフに入ると毛布を1枚かけているのと同じくらい暖かいですよ。また、体から熱を逃がさないためにヒートテックのような暖かい下着は欠かせません。
道南の冬の天気とアウトドアスタイル
冬キャンプというと、空気が澄んでいて満点の星空の下、厚手のジャケットを羽織って湯気の出るコーヒーを楽しむ。そんな冬キャンプが北海道で楽しめるのは、遅くても11月上旬までです。
道南の冬の天気の特徴
道南の冬は、11月中旬から4月中旬頃までの間です。
北海道の南側に位置していて、他の地域に比べて春が早く、いつまでも暖かい季節を楽しめる道南にも冬は訪れます。この頃の気温はどのくらいかというと、ある年の函館市近郊の平均気温は-2.6℃(1月)〜5.7℃(11月)でした。どの位の気温かというと、「不凍(ふとう)」と呼ばれる性能がないものは屋外では凍るということです。
日本国内ですが、屋外で吹雪にあった方が道に迷い凍死してしまうこともある地域なんです。
道南エリアで冬キャンプを満喫!ストーブ必須の北海道冬アウトドアガイド
道南エリアは北海道の南部に位置し、豊かな自然環境と美しい風景が広がる魅力的な地域です。
特に冬の道南エリアでは、雪景色に包まれたキャンプを楽しむことができます。
この記事では、道南エリアでの冬キャンプを満喫するためのポイントやおすすめ情報をご紹介します。
道南エリアの冬キャンプスポットと特徴
道南エリアには数多くの魅力的な冬キャンプスポットがあります。
例えば、七飯町に位置する東大沼キャンプ場は、大沼の美しい景色を望むことができる絶好のロケーションです。
また、八雲町のオートリゾート八雲は冬季も営業しており、雄大な自然に囲まれた環境でのキャンプを楽しむことができます。
さらに、苫小牧市のオートリゾート苫小牧Artenは通年利用可能なキャンプ場として人気を集めています。
それぞれのキャンプ場の特徴や魅力を紹介します。
道南の冬はコテージとログハウスがおすすめ
冬の屋外でのアウトドアは、スキーやスノーボード、スノーシューなどのスポーツです。
北海道では、冬にキャンプをされる方はほとんどおられません。その代わり、最近では暖房設備の整ったコテージとログハウスで冬のキャンプを楽しまれる方が増えてきています。コテージとログハウスの作りは本州と変りませんが、灯油ストーブが備え付けられています。この灯油ストーブを止めずに部屋を暖め続けながら屋内で楽しむというスタイルです。
春夏におすすめの道南のキャンプ場
道南で冬の始まりまで営業しているキャンプ場の中で、おすすめの2カ所。北海道では珍しい通年のキャンプ場を紹介させていただきます。
1つ目は、函館市の隣町 七飯町にある東大沼キャンプ場です。
こちらは、10月下旬まで営業していて、テントサイトの利用料金は無料です。有名観光地 大沼に近く、レジャースポットや温泉もある周辺環境に恵まれたキャンプ場です。
オートリゾート八雲 八雲町
道南で1番遅くまで営業しているキャンプ場は、八雲町にあるオートリゾート八雲ではないでしょうか?営業期間は、11月上旬まででフリー、オートのテントサイトの他、ロッジもあります。もちろん、冷えた体を温める温泉も近くにありますよ。
オートリゾート苫小牧Arten 苫小牧市
2019年にオープンした、北海道では珍しいキャンプ場がオートリゾート苫小牧Artenです。
胆振の東側にある苫小牧を道南に含めるかは、議論がありますが、北の玄関口 新千歳空港にも近くアクセス良好のキャンプ場です。
こちらの特徴は、何と通年利用することができます。といっても、冬の利用はキャンプ場の用意したログハウスとグランピングのみということですが、敷地内に温泉もある大規模なキャンプ場なので、今後の営業が楽しみでもあります。
冬キャンプでのアウトドアクッキング!寒さに負けない簡単レシピ
道南エリアでの冬キャンプでは、温かい食事が欠かせません。
例えば、道南エリアで採れる新鮮な魚介類や地元の野菜を使った料理は、地元の味覚を存分に楽しむことができます。
キャンプはそれぞれのスタイルで違いますので参考までに食事の楽しみ方やアイデアを提案します。
冬のキャンプでのアウトドアクッキングの楽しみ方と、寒さに負けない簡単なレシピをご紹介します。
キャンプファイヤーを使った料理やDutch Ovenを活用したメニューなど、アウトドアでの調理を楽しみましょう。
寒い冬のキャンプでも美味しい食事を楽しむためのアイデアとレシピを紹介します。
温かいスープや鍋料理、煮込み料理、ホットドリンクなど、冬にぴったりのメニューです。
温かいスープや鍋料理
ポトフ: 野菜や肉、ソーセージを一緒に煮込んだホクホクとしたポトフは、寒い冬にぴったりの一品です。具材をカットして鍋に入れ、野菜の旨味が溶け出すまで煮込みます。
クラムチャウダー: 牡蠣や貝類を使ったクリーミーなシーフードスープです。
牛乳やクリームを加えて仕上げることで、濃厚な味わいになります。
みそ汁: 温かいみそ汁は体を温めるだけでなく、栄養も摂れる優れた一品です。具材はお好みで選んで、味噌と出汁で味付けしましょう。
煮込み料理
ボルシチ: 東欧の伝統的な料理で、ビーツを主成分にしたスープです。
ビーツの甘みと酸味が特徴で、温かいスープとして食べることも、ご飯やパンと一緒に楽しむこともできます。
ボブ・チャンカ: カザフスタン料理のシチューで、牛肉や野菜を煮込んだものです。香辛料やハーブを加えて深い味わいを出しましょう。
秋冬キャンプの朝食または昼食レシピ!
秋冬キャンプの朝食にぴったりな温かくてボリューミーなメニューを紹介します。
ホットケーキやオートミール、温かいシリアルなど、寒い朝でも元気にスタートできるレシピをご提案します。
ホットサンドイッチ: グリルパンやフライパンで具材を挟んで焼き、温かいサンドイッチを楽しむことができます。チーズやハム、野菜などを組み合わせてアレンジしてみましょう。
スキレットピザ: キャンプ用のスキレットでピザを焼くことができます。生地を用意し、トマトソースやチーズ、トッピングをのせて焼き上げましょう。
ホットドリンク
冬のキャンプで楽しむおしゃれなホットドリンクのレシピを紹介します。
ホットチョコレートやマルチベリーティー、スパイス入りのホットアップルシダーなど、冬のキャンプにぴったりの温かいドリンクを楽しみましょう。
これらの記事は、冬キャンプでの食事の楽しみ方やアイデア、具体的なレシピを提供しています。寒い季節にふさわしい温かい料理や飲み物を楽しむことで、キャンプの魅力をさらに高めることができます。参考にしていただければ幸いです。
ホットチョコレート: ホットミルクにチョコレートを溶かし、トッピングにマシュマロをのせたり、シナモンを振りかけたりして楽しむ、温かくて濃厚なドリンクです。
ホットアップルシダー: りんごジュースにシナモンやクローブ、レモンなどのスパイスを加え、温めたものです。心地よい香りと温かさで体を温めます。
これらのアイデアとレシピを参考に、寒い冬のキャンプで美味しい食事を楽しんでください。
温かい料理や飲み物は体を温め、キャンプの楽しみをさらに高めてくれます。
快適なキャンプ体験をお楽しみください。
道南エリアでの冬キャンプの安全対策
冬のキャンプは美しい雪景色や冬ならではの楽しみがありますが、寒さや積雪などの要素からくる安全上の注意が必要です。
以下に、道南エリアでの冬キャンプの安全対策について詳しく説明します。
防寒対策
適切な防寒具の着用: 寒さ対策として、厚手の防寒服や防寒靴、手袋、帽子などを準備しましょう。
特に耳や手足は凍傷になりやすいので、忘れずに保護しましょう。
着替えと予備の衣類: 濡れた衣類は体温を奪い寒さを感じやすくします。
必要ならば、着替えや予備の衣類を用意しておきましょう。
雪に関する安全対策
積雪のチェック: キャンプ場や周辺地域の積雪状況を事前に確認しましょう。
特に大雪の予報がある場合は、キャンプを延期するなど対策を考えましょう。
雪崩のリスク: 雪崩の危険性がある場所では、十分な警戒が必要です。雪崩情報を確認し、安全な場所でキャンプを行いましょう。
食事とストーブの安全
キャンプファイヤー: 適切な場所で火の取り扱いを行いましょう。キャンプファイヤーの設置は安全な距離を保ち、周囲の燃えやすい物に注意しましょう。
ストーブの使用: ストーブを使用する際は、十分な換気を確保し、安全な距離を保ちましょう。
テント内でのストーブの使用は火災や一酸化炭素中毒のリスクがあるため避けましょう。
必要な装備の準備
灯りと予備の電池: 冬のキャンプでは日照時間が短くなるため、十分な灯りが必要です。
ヘッドランプやランタン、予備の電池を準備しておきましょう。
緊急用具と医薬品: 災害時や怪我・病気に備えて、緊急用具と必要な医薬品を持参しましょう。
まとめ
道南地域は、北海道ならではの自然とアウトドアが楽しめる魅力的な地域です。
秋から冬にかけては、防寒対策や結露対策を考えたキャンプ用品や適切な服装が重要となります。また、道南地域の秋や冬の天候の特徴やキャンプ場のおすすめもご紹介しました。
道南でのアウトドア体験を通じて、豊かな自然と四季の移り変わりを満喫してください。