北海道のアウトドアというと、1番有名なのは羊蹄山がそびえるニセコ地域です。また、北海道のキャンパーにとって、湖のレジャーというと温泉街で有名な洞爺湖が人気です。今回は、道央地域でとても過ごしやすく、キャンプ場も整備されている「かなやま湖」のお話をさせていただきますね。
北海道版河口湖、湖のレジャーが盛んなかなやま湖
かなやま湖と呼ばれている湖は、北海道の道央 空知地方の南富良野町を流れる空知川が金山ダムでせき止められててできた人工湖です。
かなやま湖のある道央地域
北海道では、市町村がいくつか集まった「支庁(しちょう)」と呼ばれる地域が集まって道央・道南・道東・道北の4つにかけられます。
道央は、日本海側の石狩と後志・内陸側の空知と太平洋側の日高西部が含まれています。かなやま湖のある南富良野町は、内陸側で道北と道東に接している空知支庁に含まれます。
付近は、北東側側に大雪山系、南東側に日高山脈、西側に夕張山地があり、四方を山に囲まれた標高が高い地域です。地域のほとんどが森に囲まれ、農業の他に林業と鉱業が盛んです。
夏のかなやま湖周辺の天気の特徴
かなやま湖の周囲は、四方を山地に囲まれた南富良野町の中でも、さらに標高が高い地域です。さらに川をせき止めてできた人工湖の周辺は、盆地になっていて、夏場は気温が上がりやすく、6月から9月にかけては平均気温は25℃前後なのですが、最高気温が30℃を超える日もあります。
また、標高が高い地域のため、最低気温も下がりやすく、同じ6月から9月にかけては3℃から10℃前後の日もあり、気温の差には注意が必要です。かなやま湖そのものは、ダム湖でもあるため、雨が降った後の水位の管理は安心できます。
ただ、周囲は国道と道々が東西に1本ずつと、アクセスが限られているため、土砂崩れや通行止めが心配な天候の日は避けた方が良さそうですね。
真夏に湖のレジャーはいかがでしょうか
かなやま湖は、空知支庁の水源や発電を担うダムでもありますが、周囲は原生林に覆われ、多くの生き物が生息する自然の姿を残した湖でもあります。
キャンプ場のある一帯は「宿泊ウォーターフロントエリア」と呼ばれ、水のレジャーが整備されています。中でもカヌーやラフティングは盛んで、カヌーの大会が開かれたりするほど賑わっています。
例年、猛暑日を観測するようになった北海道の夏、涼しさを感じられる湖のレジャーを楽しまれてはいかがでしょうか。
北海道の夏キャンプにおすすめ、かなやま湖周辺のキャンプ場
かなやま湖周辺には、2カ所の大規模なキャンプ場があります。
どちらも、かなやま湖の湖畔に面した斜面にサイトがあり、山側が「かなやま湖オートキャンプ場」、道路を挟んで湖側が「かなやま湖畔キャンプ場」です。
かなやま湖オートキャンプ場
かなやま湖オートキャンプ場は、オートサイト63区画、キャンピングカーサイト8区画が山の斜面につならる大規模なオートキャンプ場です。
サイトの間がとても広く、森を背に湖を一望できる素敵なビュースポットでもあります。ロッジ作りの管理棟も素敵でコインランドリーがあり、シャワーは無料で利用できます。ゆっくりと景色を楽しみながらの連泊に向いたキャンプ場です。
かなやま湖畔キャンプ場
かなやま湖オートキャンプから、道路を挟んで湖側に広がるのがかなやま湖畔キャンプ場です。サイトはフリーサイトで、湖畔の敷地内で自由にテントを張ることができます。
6人用バンガローもあり、家族やグループでの滞在にも向いています。かなやま湖畔キャンプ場の魅力は、なんといっでも湖との近さです。
カヌーやカヤックを乗り出せる砂場もあり、テントから出てすぐ水遊びを楽しむこともできます。お子さんの安全に目を配りながら、思い切り夏を楽しみたいですね。
目的に合わせて使い分け
かなやま湖オートキャンプ場とかなやま湖畔キャンプ場、どちらを利用しようか迷ってしまいます。例えば、料金でしたらフリーサイトのかなやま湖畔キャンプ場の方が安いですが、祝前日などはとても混雑します。
温泉施設のかなやま湖保養センターも、どちらからも近い距離にあります。そこで、「目的」に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?
湖が一望できる高台の森で、落ち着いた時間を過ごしたい方はかなやま湖オートキャンプ場がいいでしょう。湖に出て水遊びやフィッシングを楽しみたい方は、かなやま湖畔キャンプ場を選ばれてはいかがでしょうか?
かなやま湖キャンプ場まとめ
真夏に訪れたい、道央かなやま湖周囲のキャンプのお話はいかがでしたか?混雑時期に利用する機会が多い私は、事前に予約ができて車でサイトまで入れるかなやま湖オートキャンプ場を利用しています。自然の中のキャンプ場でもあり、過去にキツネにゴミをイタズラされたこともあります。野生動物対策の基本、ゴミ処理を怠らず、涼しい湖の風景を楽しみたいキャンプ場ですよ。