エキノコックスを知っていますか?北海道のキャンプのキツネ対策は?

キタキツネの写真
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「北海道では川の水は飲まない」こんな言い伝えを聞いたことはありますでしょうか?これは、私が北海道に住んでいた時に子どもに言い聞かせていました。北海道で暮らす方ならほとんど知っていることなんです。なぜなら、川の水を飲むことで命を失いかねない病気にかかることがあるからです。それには、キツネが深く関わっているんです。今回は北海道でキャンプする方に注意していただきたい事を記事にしました。

キタキツネの標識

キタキツネの標識

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北海道のキタキツネ

日本国内には、本州・四国・九州に生息するホンドギツネ(本土狐)、北海道で生息するキタキツネの2種類のキツネがいます。

キタキツネの生態

キタキツネは、本州のホンドギツネに比べて身長も体格もやや大きくふっくらしています。毛並みの色にも違いがあり、ホンドギツネは赤みのある茶色ですが、キタキツネは金色のような茶色と少し明るめです。

北海道内では、平地から高地までどこにでも暮らしていて、住宅街に現れることも珍しくはありません。1年の中では、4〜5月にかけて出産、夏は夫婦で子育てに忙しく、秋のなると子狐は独り立ちします。

普段は巣穴で暮らしていて、冬も雪の中で活動しているキタキツネを見かけます。食事は雑食性で、動物性たんぱく質の食事を好んでいます。さらに、とても頭が良く、人間に餌をねだったり、ゴミ捨て場を覚えていたり、ペット用の食事を盗むこともあります。

また、北海道では身近なことなのですが、北海道外からお越しの方に知られていないことに、キタキツネには死亡事故も起こしている寄生虫エキノコックスが感染しています。

キタキツネの写真

キタキツネの写真

恐ろしい寄生虫エキノコックス

エキノコックスは、イヌ科やネコ科の哺乳類が感染する寄生虫の1つです。

野生動物の体内から、排泄物に混ざり卵が広まり、汚染された水や食べ物を通して私たち人間の口からも感染してしまいます。

人間の中に入ってしまった卵が孵化すると、エキノコックスは10〜20年の潜伏期間肝臓や脳に袋状に増殖し、エキノコックス症と呼ばれる病気を引き起こしてしまいます。1度エキノコックス症を発症してしまうと、命を失いかねない深刻な肝機能障害や脳障害を起こします。

治療法は、手術で増殖したエキノコックスを取り除くことと薬による治療ですが、エキノコックス症を発症してしまう段階では、身体中でエキノコックスが増殖しているため、治療効果が高くない場合もあります。

キタキツネの写真

キタキツネの写真

北海道では川の水は飲まない?

北海道では、毎年20人ほどがエキノコックスに感染しています。綺麗な沢の水、春から初夏にかけて旬を迎える山菜、秋のキノコなどはキツネの排泄物で汚染されていて、エキノコックスが付いている可能性が高いといわれています。

幸い、エキノコックスは60度以上、10分間加熱で死滅することがわかっているため、水や自然の食材の加熱はとても有効な予防方法です。

キタキツネのいたずらとエキノコックスを避けるには

アウトドアで自然の中に出かけると、キタキツネを直接見かけることもありますし、足跡を見つけることもあります。時には、荷物やゴミをいたずらされることもありますが、こちらから危害を加えない限りは人に直接向かってくることは珍しい動物です。

キツネ対策はゴミ処理だけで大丈夫

キタキツネを撫でたり、餌付けをしたりする触れ合いは避けるべきです。北海道の市町村からは、餌付けを含めて、キタキツネに関わらないように呼びかけられています。

キタキツネは、自分から餌を探して人に近づいてくることもあり、可愛らしい姿を見せて餌をねだるほど頭がいい野生動物です。ですが、私たちの関わりが、キタキツネの生態系に悪い影響を与えたり、エキノコックスが広がることで、私たち自身に悪い影響があります。

一見、中型犬ほどで愛嬌のある姿を見せるキタキツネですが、自然で暮らしている野生動物として接する必要があります。

エキノコックス予防は食中毒対策にもなる

キタキツネに直接触れないことの他にも、エキノコックスを予防しながら安全にアウトドアを楽しむ方法が3つあります。
それは、「手洗い」「自然の水を直接飲まない」「加熱調理」です。手洗いは、キツネの排泄物で汚染されているかもしれない草木や土を触ったときには必要になります。

特に小さなお子さんは、手を口に入れることもあるので、大人が手洗いをさせることも大切です。川の水や湧き水など、自然の水をそのまま飲まないことも大切です。
湧き水の名所のように、水飲み場が整備された場所以外の水は煮沸してから飲むようにしたいですね。

そして、加熱調理は食中毒の予防にもなります。特に自然の中で採取した山菜やキノコ、木の実などは十分に熱を通してから食べるようにしましょう。

エキノコックス予防は、そのまま夏場の食中毒予防にもなりますので、アウトドアでは特に注意して取り組みたいことですね。

キタキツネとエキノコックスのまとめ

北海道内に生息しているキタキツネには、エキノコックスと呼ばれる恐ろしい寄生虫の感染原因にもなっています。エキノコックスは、キタキツネの排泄物から、水や自然の食材を通して私たちの口から感染します。
幸い、熱に弱い寄生虫ですので、汲んだ水やは煮沸、山菜やキノコなど自然の食材は加熱調理してから食べることで、予防することができます。ちょうど、夏場の食中毒予防にもなりますので、アウトドアで身につけて起きたい習慣ですね。

参照:北海道ホームページ(エキノコックス症の知識と予防)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/

札幌市ホームページ エキノコックス症https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/f07ekino.html

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