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北海道の冬キャンプで知っておきたいシェラフとストーブの冬装備

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本州では、猛暑や毒のある虫の少ない秋から冬にかけてのキャンプが人気と聞きます。
一方で北海道では、キャンプは春から夏にかけて楽しむのが一般的です。
もし、本州から北海道にお越しの方で冬キャンプを楽しまれたい方は、寒さ対策が出来ている中堅キャンパー以上技術を身につけてからお越しいただくことをおすすめいたします。

 

北海道の冬キャンプは中堅キャンパー以上がおすすめ

本州や九州では冬キャンプが人気になってきましたね。虫もいない、星空が満点、雪を楽しみたいなど理由は様々でしょう。特に北海道はスキー場も賑わっていてウインタースポーツが盛んな季節です。

北海道の冬、特に夜を甘く見ていると命を落とす危険さえあります。そうならないためにも一度は本州等で冬キャンプを経験した脱初心者の方や中堅キャンパー以上の方をおすすめいたします。

今回は北海道でも人気が出てきている冬キャンプを楽しむためにも必要な知識を掲載しました。

 

霧多布岬キャンプ場

 

 

北海道の道央の冬の天気の概要

北海道で冬キャンプができる場所は限られています。
そこで、安全に冬キャンプが楽しめるキャンプ場がある道央太平洋側の天気の特徴をお話させていただきますね。

道央でキャンプが盛んな地域

北海道内で冬キャンプが楽しめる場所は、実は数えられるほどしかありません。

 マイナスの気温と大雪は、命に危険が及ぶほどの災害だからでもあります。

そんな北海道でも、道央のニセコ、道央太平洋側、道南ではいくつか冬キャンプが楽しめる場所があります。

冬キャンプは、キャンプ場へ向かう冬道の運転だけでも事故の危険があります。

そこで、出来るだけ空港からのアクセスが良好な道央太平洋側をおすすめいたします。

冬の高速道路 夜明け前

 

道央太平洋側の天気の特徴

道央太平洋側の冬は、日本海側に比べて雪が少なく晴れた日が多い天気です。

冬の中間に当たる1月の天気は、平均気温-2.9℃/最高気温-2.9℃/最低気温-11.8℃/平均風速3.0m/1カ月の雪の日7日と1カ月の内ほとんどが雪か曇りの日本海側と比べて雪が少ないことがわかります。

一方で、夜に雲のない日の朝は放射冷却と呼ばれ、気温が急激に下がる特徴があります。防寒対策はもちろん、雪も全く降らないわけではないので、雪対策も欠かせません。

 

冬キャンプに必要な特別な技術

北海道の冬キャンプには、本州の冬キャンプとは別の技術が必要です。

北海道ならではの冬対策がいかに必要か確認していきましょう。

寒さ対策

 1つは、マイナスの気温への寒さ対策。

マイナスの気温の中では、ただ座っているだけで体温を奪われ、寝ている間に低体温症になってしまうこともあります。

雪対策

 2つ目は、雪対策。

雪というと、ちらちらと明かりに照らされて降る幻想的な風景ですが、こちらの降り方は一晩で20〜30cm積もることは日常的なことで、多い場所ではさらに積もることもあります。

ストーブの管理

 3つ目は、ストーブの管理です。

外がマイナスの気温の北海道では、テントの中ももちろんマイナスです。

 ガスストーブや薪ストーブ、灯油ストーブが必要なのですが、換気を疎かにすると一酸化炭素中毒になることもあります。

冬キャンプは中継キャンパーから

こうして北海道のキャンプ情報を伝えさせていただいている私は、キャンプ歴10年で北海道の冬キャンプの経験は2回ほどです。

 過去に不慣れな冬キャンプで凍える思いをしたことから、冬キャンプは中堅キャンパー以上の技術がなければ危険が伴うと思っています。

 

中堅キャンパーとは?

中堅キャンパーといっても、何か基準や資格がある訳ではありません。

もちろん、キャンプに行った回数でもないと思います。

キャンプ雑誌や専門書の内容、北海道でキャンプを重ねた経験から次の4つは最低限必要だと感じます。

 

最低限必要な4項目

天気に合わせた道具選びができる

テントを素早く建てれる

確実に火を起こせる

危険な時は撤収する判断ができる

まずは、①天気に合わせた道具選びができることです。

事前に天気予報を確認して、雨が降るかもしれない日は雨の服装、濡れないスペースを確保できるタープを用意でき、最低気温に合わせたシェラフ選びもできた方がいいでしょう。

次に②テントを素早く建てれることです。

市販されているテントには、設営時間の目安が書かれています。少なくとも、設営時間内には手間取らずにテントを建てれた方がいいでしょう。

 ③確実に火を起こせることも大切です。

着火剤を使っても、バーナーを使っても、どんな方法でも暖かさを確保できることは大切です。

そして、1番大切なことは④危険な時は撤収する判断ができることでしょう。

北海道の冬のニセコ

 

危険な時の撤収する判断

 雷の音が聞こえたら屋内か車の中へ避難する。体調が悪くなったら、動けるうちに安全な場所へ移動する。
先のことを予想して、危険が起きそうなときには避ける用意ができ、危険が迫ってきたら迷わず撤収できる判断ができるのが中堅キャンパーなのかと思います。

北海道冬キャンプにはオートキャンプが欠かせない

先ほど、雷からの避難場所に車を指定させていただきました。
車は、車体に雷を受けても車内にいる人は感電しない安全な避難場所です。
もう1つ、北海道ならではの事情で車の中が安全な避難場所とされていることがあります。

北海道の交通事情と車という存在

北海道旅行に興味を持たれている方はご存じのように、北海道は街の中心部と隣町の中心部までの距離がとても広く、人口も多くはないため、交通機関の運行時間はとても長く、間隔も広いんです。

さらに冬の季節は、吹雪や道路事情でバスや列車などの交通機関が時刻表通りに運行するとは限りません。
北海道の冬は、車がなくては安心して移動ができない交通事情があります。

また、車はガソリンやバッテリーがある限り、暖房で暖まることもでき、スマホも充電しながら休無事も出来る安全な避難場所でもあります。

外が吹雪でも、車の中ではアウターさえ着ていれば一晩を過ごすこともできます。

冬キャンプで利用するオートキャンプのメリット

北海道の冬キャンプで、車を利用してオートキャンプをおすすめするのは3つのメリットがあるからです。

・安全な避難場所
・予定通りに移動できる交通手段
・必要な荷物を楽に運べる方法

オートキャンプの最中に猛吹雪が起こったり、予想していたよりも寒さが厳しくて耐えられない時、車は安全な避難場所になってくれます。

また、今回紹介させていただくキャンプ場は路線バスが運行されている苫小牧市内にありますが、北海道の冬の移動では、バスは時刻表通りに運行されているとは限りません。
天候や路面状態に左右されず、時間と運転の手間はかかっても予定通りに移動できる交通手段といえます。

夏キャンプとの違い

そして、夏のキャンプに比べて必要な荷物が増えるのが冬キャンプ。

 「−10℃以上の防寒シェラフ」「地面から距離を開けて寝られるコット」「ガスストーブ」「多めの薪や炭」大きな荷物が増えてしまいます。

さらに、防寒ウェアを着ながら長い距離を運ぶとなると、とても大変です。
もし、最寄りの空港や駅から、直接レンタカーのトランクに冬キャンプの荷物を詰め込んで、オートキャンプ場で車の横に移動させるだけなら、大変な作業が減り、楽しみな時間が増えるでしょう。

冬オートキャンプのメリットと気を付ける事

オートキャンプ場を利用するメリットは、冬キャンプに必要な荷物を楽に運べる方法なんですよ。
ただ、1つだけ気をつけることがあります。
キャンプ場へ出かける前に、レンタカーを借りた場所の周りで凍った路面を運転する練習を欠かさないでくださいね。

 

冬キャンプができるおすすめのキャンプ場

キャンプの基本ができ、危険を避ける判断が身についた中堅キャンパーの方なら、北海道の雪景色の中、ランタンの明かりがオレンジ色に広がる中で冬キャンプを楽しむことができるはずです。

道央でも、空港からのアクセスが良く、冬キャンプ用の設備を整えたキャンプ場が苫小牧市にあります。
苫小牧市内に昨年リニューアルオープンした「オートリゾート苫小牧Arten」は、敷地内に温泉施設もありセンターハウスの設備も充実したキャンプ場です。

手ぶらで楽しめる冬のグランピングなら、安心して冬キャンプを楽しむことができますよ。

中堅キャンパー楽しみ方

キャンプの基本ができ、危険を避ける判断が身についた中堅キャンパーの方なら、北海道の雪景色の中、ランタンの明かりがオレンジ色に広がる中で冬キャンプを楽しむことができるはずです。

北海道の冬キャンプでは、安全な避難場所にもなり、必要な荷物を楽に運べるレンタカーを利用したオートキャンプがおすすめです。

ニセコ地区は?

 ニセコ地区には、本格的な冬キャンプを楽しめるキャンプ場もあるのですが、北海道でキャンプをしている私にも、どちらかというと上級者向けに思えます。

道央でも、北海道の玄関口 新千歳空港からのアクセスが良く、冬キャンプ用の設備を整えたオートキャンプ場が苫小牧市にあります。

オートリゾート苫小牧Arten

苫小牧市内に2020年リニューアルオープンした「オートリゾート苫小牧Arten」は、敷地内に温泉施設もありセンターハウスの設備も充実したオートキャンプ場。

予約限定ではありますが、リニューアルオープン後は冬キャンプ専用のオートサイトやグランピングのコースにも力を入れています。

新千歳空港からは、高速道路で40分、一般道で50分の道のりです。フェリーでお越しの方は、フェリーターミナル付近のレンタカー会社から30分とさらに近い道のりです。

キャンプ場おすすめの「手ぶらで楽しめる冬のグランピング」なら、初めてでも安心して冬キャンプを楽しむことができますよ。

まとめ

北海道の冬キャンプのお話はいかがでしたか?北海道の冬キャンプには、寒さ対策、雪対策、ストーブの管理という特別な技術が必要です。

もちろん、マイナスの寒さや雪は本州ではなかなか経験できないものです。

はじめてのことには、誰もが戸惑うことでしょう。
そのため、基本的なキャンプの技術は最低限でも身につけている必要があります。
中堅キャンパーの目安を参考に、自身が持てた方は、北海道の幻想的な冬をお楽しみくださいね。

 

 

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