【ポカポカのこたつで学びたい】冬にまつわる天気ことわざ7選

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冬にまつわる天気ことわざ

後輩キナポン
後輩キナポン

さむ~い!まだまだ冬の季節が続きますね。

イトポン先輩
イトポン先輩

うちの猫もこたつで丸くなっているよ。冬のことわざには、どんなものがあるのかな?

後輩キナポン
後輩キナポン

霜や雪など、この季節ならではのお天気ことわざが多いみたいですね。ひとつひとつ見ていきましょう。

月夜の大霜

夜空にお月さまがくっきり見えるときほど、大霜が起こりやすいという昔からの言い伝えです。ピンと張りつめた冬の空に、満月や三日月などが見えたら「今夜は冷えそうだぞ」と思った方がいいかもしれませんね。

キレイに晴れた冬の空雲がすくない空だということ。つまりさえぎるヴェールがまったくないので、地面にあった熱がどんどん上空に流れ込みやすくなるのです。

温かい空気が逃げてしまうので、地表ちかくは冷たいカチカチの状態に。地面が冷凍庫のような状態になるので、霜がふりやすくなるのです。美しく幻想的な冬のお月さまですが、キレイに見えるときこそ、風邪をひかないようにあたたかい布団で眠るのがおすすめです。

霜が降りている葉ボタン

霜が降りている葉ボタン

霜柱が立つ日は、お天気がいい

朝起きたら、家の周りの土に霜柱が立っていた。こんな経験はありませんか?霜柱とは、土の中の水分が文字通り「柱のように真っすぐ立った状態」のこと。見ていると、思わずポキンと折りたくなりますよね。

このような霜柱を見かけた日は、その日1日好天に恵まれるというお天気ことわざがあります。霜柱ができる日は、同時に熱の入れ替わり『放射冷却』もおこっているので、冷たい空気と温かい空気の循環がうまくおこなわれ、昼間は温かくポカポカのいいお天気になります。

寒さのシンボルでもある霜柱ですが、お出かけ前に見かけたらラッキーかもしれませんね。

土の上の霜柱の写真

土の上の霜柱の写真

北風は晴れ、南風は雨

冬のお天気をピタリと言い当てているのが、こちらのお天気ことわざです。北風が吹いてきたときには太平洋側では晴天のいいお天気になります。反対に南風が吹いてきたときには、低気圧が西にあることが多いので、九州など西のエリアから順番に天気が崩れていくという意味があります。

お天気をチェックするときに、その日の空模様を見る方も多いと思うのですが、お天気上級者になったら「その日の風向き」を見てみるのもおすすめです。

天気予報などを見て風向きがわかるようになると「数日先のお天気まで」読めるようになります。風向きひとつで空模様が変わるなんて、本当に面白いですよね。

冬あたたかいときは雨

冬なのに、なぜか気温がたかい。暑くて外出先でコートやダウンジャケットを脱いでしまった。このようなケースもあります。寒くて当然の冬に、妙にポカポカの生暖かい気候だったら、少し危険なサイン。この先お天気が急変することもあるからです。

冬のシーズンに気温が上がるときは、日本列島の近くに雨を降らせる前線や低気圧が近づいている可能性があります。冬らしくないお天気に出会ったら、天気の変化を気にしてもいいかもしれません。

頬がほてると雪になる

頬がほてる

頬がほてる

信州地方に伝わる、お天気ことわざです。顔のほほが真っ赤に火照ると、次の日雪が降るといわれています。現代のようにテレビやネットがない時代。「自分のからだのサイン」から翌日の天気を予想していたのかもしれません。

ちなみに顔が火照ったり赤ら顔になったりするのは、からだが寒さに耐えようと血管を収縮させるからです。いろりのあるような温かい場所と、つめたい屋外などを行き来すると、さらに血管の収縮と拡張のはたらきが顕著になって、顔のほてりが目立つことがあります。

このような状態になるときは、気温がとても低下しているサイン。顔がほてると雪が降るというのは、あながちウソではない話かもしれません。

しもやけが痒いときは雪になる

先ほどと同じようなことわざになりますが、しもやけが痒く感じるときも、雪が降るという言い伝えがあります。

しもやけも顔のほてりと同じように、血管の収縮と拡張の繰り返しによって起こります。足もとは気温の低下をもろに受けやすいので、とくに赤く腫れやすいのです。とても寒い日にしもやけは痛みやすいので、翌日雪がふると言われているようです。

足のしもやけが痒い

足のしもやけが痒い

雪は豊年の瑞

大雪が降るとその年は田畑の作物がとれて、豊作になる―というお天気ことわざです。大雪と聞くと災害のようなイメージももってしまうのですが、昔の人は大雪が「いいことのあらわれ」とポジティブに捉えていたようです。

大雪がふると、雪解けの水も大量にうまれてきます。農作物を育てる質のいい水が、こんこんと湧いてくるので、いい作物が作れると思われていたようです。

山形県と秋田県の県境にある「鳥海山(ちょうかいさん)」という地に、昔からつたわるお天気ことわざのようですが、この地ではおいしい農産物がたくさん収穫されることでも知られているので、たしかに一理あるかもしれませんね。雪の見方が、少し変わってくることわざです。

まとめ

冬のお天気ことわざを見返してきました。1年の締めくくりともいえる冬には、色々なお天気ことわざがあります。

見ているだけで寒さが伝わってくるような、冷たい季節をあらわす言い伝えが多いですが「先人の知恵」もたっぷりつまっていますね。冬のアウトドア時にも、ぜひ参考にしてみてください。