周りのテントに比べて背が高く、三角屋根のテントはかつては通なキャンパーの証でした。 最近では、可愛らしいデザインで、とても扱いやすそうに見える円錐形のテントはワンポールテントと呼ばれています。
ティーピーテントとワンポールテントの違いは
ワンポールテントとは?
キャンプのイラストでも描かれることの多い三角屋根のテントは、ワンポールテントと呼ばれています。 ワンポールテントは、中央に1本のポールが立つおしゃれで可愛らしい円錐型のテント。
骨組みに当たるポールは1本だけで、フライシートは放射状に4〜6カ所ロープを張り、ペグを打ち込んで固定します。 市販されているワンポールテントは、インナーテント、グランドシート、フライシートに分かれていて、パーツの呼び方は他の種類のテントと共通しています。
インナーテントは、テントの室内に当たるシートで密封された袋のように閉じており、フライシートに吊り下げるように広げると天井の高い部屋の出来上がり。 その外側に、大きく開くフライシートが立ち上がり、床面には耐水圧と断熱に優れたグランドシートが敷かれます。
ワンポールテントの3つのメリット
テントの構造から「アレンジがしやすい」「軽い」「慣れると設営しやすい」の3つの特徴があるワンポールテントは、キャンプスタイルによってはとても大きなメリットにもなります。
ワンポールテントの特徴とティーピーテントとの違い
アメリカの先住民が使うテントに構造が似ていることから、ティーピーテントと呼ばれることもあり、ポールが1本ということでモノポールテントと呼ばれることもあります。
ワンポールテントの特徴は、「アレンジがしやすい」「軽い」「慣れると設営しやすい」の3つ。
ワンポールテントでは、1本のポールがテントを立てる役割を担い、放射状に張られたロープにはテントを張る役割があります。 立てた状態でテントの形を保っているのは、フライシートの部分に当たり、室内全てが部屋になるインナーテント、小さなツールームにもなるハーフインナー、インナーテントを使わずコットやチェアで過ごせるなど、構造そのものがアレンジがしやすい作りになっています。
また、ポールが1本のため、ドームテントやツールームテントに比べて軽いモデルがほとんど。 ワンポールテントの立て方は、放射状に張られたロープをペグ打ちした後は、フライシートの中央にポールを立てるだけです。
キャンプを始めて間もない方は、ペグの打ち方に慣れることが大切ですが、1度慣れてしまうと、4〜5人用でもお1人で簡単に立てることができますよ。
メリットとデメリット
ワンポールテントには、「アレンジがしやすい」「軽い」「慣れると設営しやすい」3つの特徴があります。 この中で、「軽い」ことと「慣れると設営しやすい」2つは、ソロキャンプやデュオキャンプなど少人数のキャンプでは大きなメリットになるはずですよ。
一方で、中央にポールが立っており、形も円錐形のため利用人数より1〜2人少ない人数が実用的です。 同じモデルの中でも、大きなタイプが必要になるのは、デメリットでもありますよね。 また、張り方を怠ると風に弱く、雨が入り込まないようグランドシートの配置を工夫する必要があり、慣れが必要なことが、もう1つのデメリットでもあります。
ワンポールテントでおすすめのキャンプスタイル
ワンポールテントを選ぶ際には、その後のキャンプスタイルも思い浮かべてはいかがでしょうか? メリットとデメリットは、移動手段やキャンプの滞在時間も考えて選ぶ必要がありますが、ワンポールテントがドームテントやツールームテントに比べ際立った特徴がアレンジがしやすいことではないでしょうか。
少し肌寒い春のキャンプ始めには、説明書通りに換気口のベンチレーションを閉じて暖かい夜を過ごし、日が昇り暖かくなってからは、フライシートを広げて前室をリビングのようにして過ごす。 夏の暑さが厳しい時期には、思い切ってインナーテントを外し、コットだけでワイルドに過ごすのも楽しいかもしれませんよ。
ソロや2人向けのデュオでおしゃれなワンポールテント
アレンジがしやすいワンポールテントは、ファミリーキャンプというより、お2人で過ごすデュオキャンプなど少人数での利用に向いています。
ワンポールテントの軽さも、他のキャンプ用品を多く持ち運べるメリットにもなるはずです。 少し立てる際にクセがあって、試行錯誤が必要かもしれませんが、テントの設営に慣れることも、始めてから間もないキャンプでは楽しみの1つでもあります。
ソロキャンプで自分だけのこだわりのスタイルを見つけるのも楽しいと思えますが、大切な相手と工夫しながら過ごすキャンプスタイルも素敵だと思います。
ワンポールテントは、きっと理想のキャンプスタイルを見つける手助けをしてくれるおしゃれなテントになってくれるはずですよ。
まとめ
立て方に慣れる必要があっても、慣れ親しんだ後は、それまでの苦労を上回る楽しみを見つけてくれるワンポールテント。 室内が少々手狭なため、利用人数より1〜2人少なめでゆったりと使いたいですね。 持ち運びのしやすさと、アレンジのメリットはお2人で出かけるデュオキャンプに最適なテントなんです。