台風は、日本に大きな被害をもたらす自然災害です。台風が日本で被害を及ぼす理由は、いくつかあります。
台風の被害を軽減するためには、台風の原因や影響を理解することが大切です。
自然災害が多発する日本。中でも夏から秋にかけての台風被害がとても多く、台風のせいで楽しみにしていたレジャーやイベントの計画が潰れてしまった、という経験があるかたも多いはずです。
台風の発生要因と成長していくのはなぜ?
そもそも台風がなぜ起こるのか、なぜ日本が集中的に被害を受けやすいのか、疑問に思っているかたも少なくないでしょう。
自然が相手では、回避や予防をする手段はありません。
ですが、メカニズムを把握し天気予報などをチェックすることによって発生を予測することは可能です。
先生こんにちは。
今回も台風がテーマですよ。
前々回は台風ランキング、前回は台風の名前の付け方、今回は発生原因と日本で被害が多い理由です。よろしくお願いします。
もうすぐ台風シーズンに入ってきますね。執筆現在今年は台風5号まで発生しています。昨年が29号まで、一昨年も29号まで発生しています。
では、熱帯低気圧と台風の発生について解説していきましょう。
安全な日を狙ってレジャー計画も立てやすくなりますし、何より万が一の際に自身や周囲の人達の命を守るためにも、台風について知っておいて損はありません。
熱帯低気圧の発生と台風の関係
まず、台風は熱帯の海上で発生した熱帯低気圧の中で、最大風速が34ノット以上の強い風力のものをそう呼んでいます。
台風の発生は、まず海面温度が26度から27度の海域で太陽に照らされ水温が上昇、蒸発して空に昇ったものが渦を作り始めます。
この渦の中心に向かいどんどん水分を含んだ空気が集まってくることで上昇気流が発生するのが台風の始まりです。
上昇気流により作られる雲が大きく成長していき、やがて積乱雲になるのですが、この過程で海面から蒸発した水蒸気も凝結して雲を形成する大きな水の粒になります。
さらに、この時の変質で熱を放出。この熱が周辺の空気も温めることによって、さらに上昇気流の勢力を強めていく、という工程を繰り返していくことで小さな空気の渦がやがてどんどん大きくなり、このサイクルが繰り返された結果が熱帯低気圧です。
さらにどんどん威力を増すことにより台風へと成長していきます。
2020年7月過去データーから不思議現象発見
なお、あくまでも海面の温度が台風発生に影響を及ぼす一因であり、大陸が熱帯であっても地上から蒸発した水分程度で熱帯低気圧は作られません。
そっかあ。そうですよね。陸上では台風は出来ないから太平洋の海上では十分に水分があるので、吸い取って台風はできるんですね。
何となく理解出来ましたか?
ここに珍しいデーターがあるんですよ。
2000年からのデーターですが、今年の7月は台風は1個も発生してないんですよ。それ以前のデーターも1951年まで遡って調べたのですが7月の発生0は今年だけなんですね。
それって海水温が低いからってことですか?
勝手な想像になってしまうのでデーター上だけの話にしておきましょうね。
台風の移動パターン
台風は高気圧と地球の自転と風、いわゆる貿易風と偏西風の影響を受けて移動します。
日本の南部で発生した台風は自転により大気の流れに乗って北上。東から西に向かって吹いている貿易風によって北西に進みますが、この貿易風は沖縄県周辺で弱まり、続いて西から東に向かって吹いている偏西風の影響により台風の進路が変わります。
2つの大きな風の力で、「台風がちょうど日本列島に沿って移動していく」形になるため、日本には台風被害が多いのです。
また、台風には高気圧を避けて外側を通る性質もあり、太平洋高気圧に覆われている夏本番は台風が日本に近づけません。8月末頃から徐々に台風が増えてきて、10月終わり頃までに最も近づく頻度が多くなるのは、徐々にこの太平洋高気圧が弱まり始めることが原因です。
冬になると海面温度が低くなり太陽の光も弱まることから、そもそも台風は発生しづらく、勢力を保ったまま日本列島まで来ることがなくなります。
もう一つ今年のデーターなんですが7月末までで2個しか発生してないんですね。8月は4個(8月14日現在)発生しています。
ちなみに昨年の7月末までは7個、2018年は12個発生しています。近い数字を遡ると2010年3個この年は全部で14個、1998年が1個その年は16個と少ない発生率になっています。
ということは今年は少ないかもしれないですね。
2010年が2個1998年が4個去年が5個日本に上陸しています内容を入力してください。
という事は発生数と日本上陸は余り関係無いってことですね。
そうなんですよ。あくまでデーター上ですから今年の発生は少なくても上陸する台風が多かったら被害がありますからね。
今年の台風は被害が少ないことを祈ってますわ。
台風の成長と衰退
- 「発生期」…雲が大きくなり台風へと発達するまでの期間
- 「発達期」…成長し続けて勢いを強めていく期間
- 「最盛期」…台風が最も勢力を増している期間
- 「衰退期」…勢いを弱めていき消滅するまでの期間
上記は台風の発生から消滅までの流れです。
日本より南側の海で発生した台風は、成長しながら北上していくうちにどんどんエネルギーを消耗し、勢いを弱めていずれ消滅します。
「勢いを強めたまま北上」などとニュースで伝えられることもありますが、これが発達期の台風で、「徐々に勢いを弱めながら太平洋側へ」という場合には台風が衰退期であることがわかるでしょう。
さらに 日本では、1年間ごとに発生した台風へ第1号、第2号と番号をつけていくので、その年に台風が多かったのか、少なかったのかも一目瞭然です。
ただ、昨今では異常気象によって、荒れた天候によるさまざまな被害が多発しています。
季節外れの台風がやってきて思わぬ悪影響を及ぼすこともあり得るため、この時期になれば安全ということではありません。
台風が日本で被害を及ぼす理由
台風は、日本に大きな被害をもたらす自然災害です。台風が日本で被害を及ぼす理由は、いくつかあります。
- 台風は、日本列島に近づく際に、太平洋高気圧の影響で北上する傾向があります。そのため、台風の風速や雨量が強くなります。
- 台風は、日本列島に近づく際に、山地にぶつかって上昇します。そのため、台風の雲が厚くなり、雨量が多くなります。
- 台風は、日本列島に近づく際に、海水温が高いため、台風の風速が強くなります。
台風の被害を軽減するためには、台風の原因や影響を理解することが大切です。台風の被害を軽減するためには、次のことに注意する必要があります。
- 台風の警報や注意報に注意する。
- 台風の接近前に、避難する。
- 台風の通過中は、家の中にとどまる。
- 台風の通過後も、土砂災害や洪水などの二次災害に注意する。
まとめ
なぜ台風が起こるのか把握できても避けることは難しい自然災害に対し、いつでも十分な対策を行えるようにしておくことが大切です。
日頃から安全なレジャー計画を立てることはもちろん、避難の準備や避難場所の確認などもしっかりと行っておきましょう。
今年の発生数は例年より今のところは少ないですが季節外れの台風も予想されますね。これから台風シーズンに入ってきます。十分に注意していきましょう。
9月10月は台風シーズン。季節外れの11月もあり得るってことですね。(あくまでも私たちの見解です。)
皆さん十分気を付けましょうね。
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