日本の世界遺産は広大な東北と北海道には自然遺産が多い・世界遺産検定3級4級例題付き

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日本の世界遺産の中でも、東北地方と北海道は広大な地域が登録されています。
大自然のイメージが根強い地域は、白神山地知床の自然遺産、平安時代からの寺院が残る平泉、4つの県に点在する縄文遺跡群が世界遺産に登録されています。

今回は東北と北海道の世界遺産と世界遺産検定例題を紹介していきます。シリーズ5。

前回の記事は 世界遺産検定に役立つ知識・実は身近にあった東京都の世界遺産近代建築や小笠原諸島 でした。
こちらもご覧いただくとよく理解できると思います。

東北と北海道の世界遺産は広さが広大

東北と北海道は、日本国内でも開拓されてからの歴史が新しいこともあり、自然豊かな地域が多く残されています。

世界遺産として登録されている自然遺産は広大な大自然の中にあり、文化遺産もスケールの大きな大規模な建築物や遺跡が登録されています。

 

東北と北海道の大規模な自然遺産と文化遺産

東北と北海道には、自然遺産と文化遺産がそれぞれ2つずつ登録されています。

 

白神山地

英語表記)Shirakami-Sanchi

登録区分)自然遺産

登録年)1993年

登録基準)(9)

国内の登録順位)No.4

面積)169.71km2(16.971ha)

自然遺産の中でも、映画の世界に登場しそうなほど幻想的な風景が広がる白神山地。

東北地方の青森県から秋田県にまたがる白神山地には、世界最大のブナの森が広がっています。

世界遺産として、評価されるはるか前から、地域で暮らす人を養い、敬われている自然。

1993年、貴重な動植物の生態系は「9.陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において重要な生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの」として屋久島とともに日本初の自然遺産として登録されました。

白神山地全体の面積は2400,000km2(240000ha)とされていますが、自然遺産に登録されているのは169.71km2(16.971ha)とブナの森の一帯に限られています。

関連記事で詳しく説明しています:白神山地は日本最高峰級の自然遺産・神秘が息づく森林と湿原の世界遺産

知床

英語表記)Shiretoko

登録区分)自然遺産

登録年)2005年

登録基準)(9),(10)

国内の登録順位)No.13

面積)711,000km2(71,100 ha)

白神山地よりもさらに広い自然遺産は、2005年に登録された北海道の知床です。

自然遺産に登録されている面積は、小笠原諸島の79390km2(7,939 ha)のおよそ10倍、711,000km2(71,100 ha)です。

知床半島の面積が1,230 km2と発表されているため、間違いでは?と思ってしまいます。

理由は、自然遺産登録の対象が知床半島全体と付近の海域にまで及んでいるためです。

日本国内では、他の自然遺産に比べて圧倒的な規模の地域の自然が登録されたスケールの大きな世界遺産です。

関連記事で詳しく説明しています:一度は訪れたい知床は世界自然遺産の宝庫と地理と気候が生み出す生態系

平泉‐仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群

英語表記)Hiraizumi – Temples, Gardens and Archaeological Sites Representing the Buddhist Pure Land

登録区分)文化遺産

登録年)2011年

登録基準)(2), (6)

国内の登録順位)No.16

面積)1760km2(176 ha)

東北地方は文化遺産も大規模です。

平安時代の豪族奥州藤原氏が築いた中尊寺、平安時代から鎌倉時代にかけて整備された仏教建築物、浄土の風景を再現した庭園跡地の多くが文化遺産として登録されています。

国宝にも指定されている中尊寺金色堂は、1124年に奥州藤原氏の藤原清衡によって築かれました。

平安時代から鎌倉時代にかけて、仏教の中心は京都府や奈良県などの近畿地方でした。

京都府で流行している文化を忠実に再現し、さらに地域の風習に合わせて変化させた点は「2.ある期間、文化圏で人類の価値の重要な交流を示すもの」として高く評価されています。

庭園跡地や複数の寺院が登録されているため、面積は1760km2(176 ha)と文化遺産の中でも大規模です。

関連記事で詳しく説明しています:日本世界遺産平泉‐仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群

北海道・北東北の縄文遺跡群

英語表記)Jomon Prehistoric Sites in Northern Japan

登録区分)文化遺産

登録年)2021年

登録基準)(3), (5)

国内の登録順位)No.25

面積)1419km2(141.9 ha)

東北地方のもう1つの文化遺産は、青森県を中心に南は秋田県と岩手県、北は北海道の道南・道央にまで点在する縄文時代の遺跡群です。

有名な遺跡は、青森県の三内丸山遺跡で、他の遺跡も地域をまたいで発見されていることから、縄文時代の文化圏が海を超えて広がっていたことがわかります。

登録されている地域が4つの県に点在するため、面積は1419km2(141.9 ha)ととても広いことがわかります。

2021年に登録されたばかりで、現存しない考古学的な遺跡のみで文化遺産として登録されるのは日本初のため、とても注目されています。

世界遺産検定の例題

Q1.次の3つの説明文から推測される世界遺産は何でしょうか。世界遺産検定4級

・地球上で最も低い緯度で海水が凍る季節海氷域(きせつかいひょういき)である

・食物連鎖(しょくもつれんさ)を通じた海から山まで一体となった生態系が特徴である

・イタリアのフィレンツェとほぼ同じ緯度にある

  1. 知床
  2. 白神山地
  3. 小笠原諸島
  4. 屋久島
答え:(1)知床

 

Q2.『白神山地』に生息する絶滅危惧種の生物は何でしょうか。。世界遺産検定4級

  1. クマゲラ
  2. ヤクザル
  3. イグアナ
  4. セーブル・アンテロープ
答え:(1)クマゲラ

 

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まとめ

日本の世界遺産の中でも、自然遺産では国内初の白神山地、そして広大な地域が登録されている知床。

平安時代から地域の風習に合わせて残る平泉の仏教文化、東北から北海道にかけて点在する縄文時代の歴史的な遺跡。

世界遺産検定にも出題されているため、代表的な動植物、寺院の名前と合わせて覚えておきたいですね。

次回の記事は 近畿浪速の世界遺産・世界に誇る歴史的建造物・姫路城、百舌鳥古墳です!お楽しみに!

【共通の参考元】

例題の参考元/世界遺産検定公式サイト

登録までの流れ
世界遺産は、政府や国際機関によるいくつもの手続きや調査を得たうえで登録されます。世界遺産登録までの流れと、ICOMOSやIUCNなどの関係機関、また登録の際の基準になる世界遺産の登録基準についてご紹介します。

○世界遺産検定資格部

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資格・検定の試験情報、対策方法、問題解説などをご紹介

○資格の一覧|難易度と人気ランキング 資格取得【JQOS.jp】

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世界遺産の参考元

○文化庁ホームページ

日本の世界遺産一覧 | 文化庁
日本の世界遺産一覧を掲載しています。

○公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟

公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟では、世界寺子屋運動・世界遺産活動・未来遺産運動・東日本大震災子ども支援募金などの活動を行っています。

○林野庁ホームページ

日本の世界遺産:林野庁