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天気の種類は細かい分類は15種類!晴れ・曇り・雨・雪だけじゃない!【豆知識】

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天気の種類は、一般的に「晴れ」「曇り」「雨」「雪」の4種類と考えられています。しかし、実は気象庁では、15種類の天気を定義しています。

 

天気の種類の細かい分類とは?気温・湿度・雲量で分かる15種類

天気の種類といわれて思い浮かぶのは「晴れ」「曇り」「雨」「雪」の4種類。
アウトドアに出かける前には天気予報のチェックを欠かすことができませんが、実は天気をもっと細かく分けると15種類にも及び、国際的に利用されているものを上げれば96種類と非常に豊富です。

初秋のひまわり畑

初秋のひまわり畑

天気の種類は

15種類の天気は、次のとおりです。

快晴
晴れ
薄曇り
曇り
煙霧
砂じん嵐
地ふぶき

霧雨

みぞれ

あられ
ひょう

天気の種類は、気温、湿度、雲量、風速、視程など、さまざまな気象要素によって決まります。
たとえば、気温が高いと晴れになることが多いですが、気温が低いと曇りや雨になることがあります。
また、湿度が高いと曇りや雨になりやすく、湿度が低いと晴れになりやすくなります。

 

「晴れ」と「快晴」はどう異なる?

たとえば、天気予報を見ていれば「晴れ」と「快晴」が使い分けていることに気が付きます。
この2つも似ているようでいて全く違う空の状態。その判断材料となるのが雲の割合で、青空の中にどのくらいの割合で雲が見られるかが区別のポイントです。

割合で言うと

青空を10とした際に青空が9で雲量が1、雲が10%以下だった場合には「快晴」。雲量が2割から8割、20%から80%以下だった場合には天気の種類が「晴れ」となります。

イメージとしては青空が8割も雲に覆われていれば「曇り」になるのではないかと感じますが、気象庁で用いられている基準から見た場合には20%青空が残っていれば「晴れ」なのです。

天気予報って

天気予報で「晴れ」だと出ていれば、温かな日差しが降り注ぐ安定した天気を期待してしまいますが、感覚的には「曇り」で残念、と思うこともあるでしょう。

この「快晴」との違いに関して知識がないと、晴れだと聞いていたのに天気予報が外れたと勘違いをしてしまいがちです。

気象庁が発表する注意報と警報は?

天気予報やテレビの速報で流れる注意報と警報は、どちらも気象庁から発表され、気象注意報・気象警報と呼ばれています。

テレビ局が独自に決めているわけではなく、気象業務法第13条と14条という法律で定められています。

気象注意報

気象注意報は、「災害の起こるおそれがある旨を注意して行う予報」です。
対象になるのは、気象、地震動、火山現象、地面現象、津波、高潮、波浪、浸水、洪水が基本になり、風雪、強風、大雨、大雪と雷が加わります。

気象注意報の中で身近な大雨注意報の基準は、1時間の雨量が30mm以上か3時間の雨量が60mm以上で発表されます。また、土壌雨量指数(どじょううりょうしすう)と呼ばれる聞き慣れない基準もあります。

こちらは、土壌に雨水がどのくらい蓄えられているかという数値で、弱い雨でも同じ地域で長い期間降り続いた際に使われているのです。

気象警報

注意報よりも、より緊急の速報が気象警報です。気象警報は「重大な災害の起こるおそれがある旨を警告して行う警報」です。

2019年からは、よりわかりやすく、5段階に分けられており、警戒レベル5相当は「重大な災害の危険性が著しく高まっている段階。既に避難している人も最大限の警戒をし、命を守る最善の行動をとる」とされています。

1つ前の警戒レベル4は、地域住民は避難を開始する「避難指示」が自治体から発表されるため、警戒レベル5は既に避難を済ませていなければならない段階といえるでしょう。大雨警報は、1時間の雨量が50mm以上で発表されます。
こちらにも、土壌雨量指数の目安があるため、梅雨の時期には気をつけておきたい情報でしょう。

世界の天気予報の当たる確率

注意報や警報が発表された際には、素早く判断するために発表された情報を信じたほうが安全でしょう。ですが、天気予報は外れることもあります。

日本の天気予報は、どのくらい当たるのでしょうか?天気予報を細かく分析されている方によると、1週間で75~80%の確率だったとあります。
季節によって気候の変化が大きい北海道周囲を海に囲まれた沖縄では確率は下がるようですね。また、日本の天気予報や天気アプリは「ほとんど当たる」のですが、反対に海外の天気予報は当たらないとされています。

日本のように細かな基準が設けられていなかったり、例えば日本の関東一帯と同じ広さの地域を1つの予報で発表するからといわれていますよ。

 笑顔の気象予報士さん

笑顔の気象予報士さん

「曇り」と「雨」の種類・濡れてしまっても雨じゃない?

天気の定義って

「晴れ」の定義からもわかる通りに、「曇り」は雲量が90%を超えた場合の天気を指すものです。

さらに「薄曇り」と種類が分けられますが、これは空を下、中、上の3段階の高さに区分してどの層に雲が多いかによって決められます。

「曇り」は下層と中層、地上に近いところの雲が上層のものよりも多い場合、「薄曇り」はその逆に下層と中層の雲よりも上層の雲が多い場合です。
なお、「薄曇り」は雲を通して薄っすらと地上に影ができることも多いことから、少しややこしく感じてしまいますが、天気予報としては「晴れ」に分類されています。

青空キャンプ。テントとタープ。

青空キャンプ。テントとタープ。

雲の種類は世界共通

ひと言で「曇り」といっても、雲の種類は様々で昼間の明るさにも違いがあります。
国際連合の組織の1つ世界気象機関では、雲の形を10種類に分けています。
雲には、呼び方の違いはあっても世界共通なのです。

雲の分け方

雲の分け方は、雲ができる高さで上層雲・中層雲・下層雲・対流雲の4つがあり、それぞれに正式名称と通称でよばれています。
天気に関わりのある雨雲では、乱層雲(通称:雨雲)、層雲(きり雲)、積乱雲(雷雲)の3種類が雨を降らせる雲ですが、特徴はそれぞれ違いがあります。

一般的な雨雲の乱層雲(雨雲)は、地面付近〜高度6000mに広がる雲で、長い雨が続き、厚みもあるため雲に覆われた一帯は薄暗くなります。

一方で層雲(きり雲)は、地面付近〜高度2000mに広がるため、雨は弱く所々陽射しが差し込みます。
厚みも薄いため、明るさのある曇りの天気といえるでしょう。

注意が必要なのは、積乱雲(雷雲)です。
積乱雲は 雲のでき始める高度は600〜1500m なのですが、最大16000mまでの高さになるとても大きな雲です。
積乱雲ができると地上は急に暗くなり、「ゴロゴロ」と雷が響きます。

雲の中に溜まった雨水は、真下へと一気に落ち始め、ゲリラ豪雨と呼ばれる災害の原因になる大雨を降らせるのです。

季節で変わる雲の種類

また、四季のはっきりとした日本では季節によって見られる雲に違いがあります。
春には高積雲(ひつじ雲)がよく見られ、夏には明暗のはっきりとした積雲(わた雲)がみられます。
秋は秋雨前線の付近で分厚い乱層雲(雨雲)がみられ、北日本の日本海側では冬は雪雲に変わります。秋の終わりに巻積雲(うろの雲)が見られるようになると、寒さが日に日に強くなりますね。

 

雨の定義

さらに感覚として違和感を伴ってしまうのが「雨」の種類と定義。

天気予報で「霧雨」と出た場合には、雨滴の直径が非常に小さい0.5mm未満のものがこれに該当し、1時間の雨量が1mm以上のものなら「雨」です。

1mm未満の雨量であれば小雨と言われていますが、気象庁の基準から見るとたとえ雨粒が身体にまとわりつく天気であっても、1mm以上の雨量にならなければ「雨」ではありません。

降水確率

ちなみに、降水確率は1時間で1mm以上の雨が降るかどうかで判断しますので、霧雨や小雨は該当しないことになります。

降水確率0%かつ「曇り」でアウトドアに出かけたのに「雨」に見舞われた、と思っていても、「雨」に満たない雨量であったのであれば天気予報が外れたわけではないのです。

「雪」「みぞれ」「あられ」「ひょう」は結晶の状態の違い

 

冬キャンプ

冬キャンプ

冬にアウトドアスポーツを楽しむかたであれば、晴れるか曇るかはもちろん。雪が降るかどうかも気になるところです。

「雪」は雲の水蒸気が凍って結晶になり地上に降ってくるものですが、この「雪」の一部が溶けて雨と混ざっているものは「みぞれ」と区分されます。

水分量が多く身体に触れるとすぐに溶けることから、アウトドア時にも身体を冷やしやすいので注意が必要です。

冬景色

北海道の雪景色

あられ

「あられ」は地上に降ってくる氷の粒が5mm未満の大きさのものを指します。
雪よりも重みがあり硬く、降ってきたものも形を保ちやすいことから視覚的にも判断しやすいでしょう。
触ってみても雪のような柔らかさはありません。

ひょう

そして、この「あられ」よりも大きなもの、5mm以上の氷が「ひょう」です。

天気予報やニュースでも巨大な氷の塊が降ることでさまざまな被害が報じられていますが、10cm、20cmというサイズが落ちてきたケースもあります。

「ひょう」は冬だけではなく、春や秋頃大気が不安定な季節にも降ってきますから、安全のためにも「ひょう」の予報が出た時には、外出の判断を慎重に行わなければならないでしょう。

天気予報で確認した天気の種類と実際の天気の感覚の違いは、意外に大きく感じるものです。
油断せず、出かける際には対策と準備をしっかりと行いましょう。

天気の豆知識

天気の豆知識のお話はいかがでしょうか?ここ数年、ゲリラ豪雨や河川の氾濫が増えてきたように思えます。
気象庁が発表している注意報や警報は、ご家族で確認しておきたいところです。
特に気象警報は、どのくらいになったら何をするかを具体的に決めておくと、当日の判断に迷わずに済むのではないでしょうか。
実は私は晴れの日が好きで、曇りや雨の日は苦手です。
苦手な曇りの日でも、空を眺めてみて「今日の雲の割当は…」と考えてみると、少しだけ楽しくもなれます。
曇りの日の暗さで、上にあるのは乱層雲(雨雲)かな、それとも曇っていても明るいから層雲(きり雲)かなと想像してみると、少しだけ気晴らしにもなります。

まとめ

天気の種類を知ることで、より快適な生活を送ることができます。
たとえば、雨が降る日は傘を持って出かけるようにしたり、雪が降る日は滑りやすいので注意したりすることができます。
また、天気の種類によって、洗濯や洗車などの外出のタイミングを変えることもできます。

天気の種類は、私たちの生活に密接に関わっています。
天気の種類を知って、より快適で安全な生活を送りましょう。

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