「日」を使った天気にまつわることわざ、四字熟語は豊富にあります。
しかし、必ずしも理にかなっているものばかりではありません。
天気にまつわることわざ(観天望気)はニュースが無かった時代に空や生き物の様子から明日の天気を予想していた先人の知恵とも言えます。
今回は天気にまつわることわざ(観天望気)以外にも「日」にまつわることわざを紹介していきます。
日を使ったことわざや天気ことわざや四字熟語を紹介
「日」を使ったことわざ、四字熟語
「日」を使ったことわざは調べれば調べるほど沢山あります。
今回は、「日」の含まれる天気を表すことわざと四字熟語のなかから観天望気やそれ以外にも「日」を使ったことわざを厳選して紹介していきますね。

太陽と青空と虹
「日傘月傘は雨のきざし」
ここでいう「日傘」は直射日光を避ける傘ではなく、太陽にかかる雲を表現しています。「月傘」も同じく、月夜にかかる雲のことです。
太陽や月を隠すように現れる雲の発生は低気圧によるものが多いため、傘をかぶった状態は次第に天気がくずれて雨になる可能性がある、ということを意味します。
ただし、太陽や月にかかった雲が、必ずしも低気圧の影響で発生したものとは限りません。この段階では、雨が降るかどうかは五分五分といったところでしょう。この後だんだんと雲が厚くなるようであれば、低気圧の接近に備えて行動すると安心です。

満月と雲
「朝霧は日中晴れ」
「朝霧は日中晴れ」とは、朝、霧がかかっていれば、その日の日中は晴れが続く、という意味です。
霧は寒いシーズンに見られる現象で、空気中の水蒸気が極小の水粒になって浮遊し、もやがかかったように見える状態をいいます。
霧の発生は、主に放射冷却の影響によるものです。放射冷却はよく晴れた、雲の少ない夜に起こります。夜のうちに熱を放射した地面は冷え切っていて、地面周囲の空気も冷やします。この時、空気中の水分が冷えて水蒸気から水粒に変化すると霧になるわけです。
よって、朝のうちに霧が見られるということは、上空に雲が少ないことを意味し、晴れる可能性が高いことを示しています。

雨でも元気カラフルな傘
「雨栗日柿」
雨が多い年は栗が豊作で、逆に晴れが多いと柿が良く獲れるという意味になります。
栗は雨不足などにより、成熟前に実が落ちてしまうことがあります。一方、柿は雨が多いと害虫の被害を受けやすい作物です。つまり、雨が少なすぎると栗が、雨が多すぎると柿が、それぞれあまり収穫できないことを表します。
ただし、栗も柿も適度な雨や日照が必要なのは当然で、天候に影響する注意点を掲げているに過ぎないようです。どちらかが不作ならもう一方が豊作、というわけではありません。

栗 クリの実 秋の味覚
日陰の豆も時が暮ればはぜる
ここからは天気ことわざ以外になります。
意味は「年頃になれば誰でも一人前になりますよ。だから心配しないでね」という意味です。
また、「たとえ時間がかかってもその時になれば自然に事はなり得るものだ」という意味もあります。
日陰に生えている豆も時期が来れば自然にはじけ出ることの説から来ています。
日暮れて道遠し
史記からのことわざで「年老いてしまってまだ目的が達成されないこと」のたとえです。
期限が迫っているのに仕事が思うように進まないことや到底終わりそうも無いときなどに使います。
史記の説では日が暮れて島たのに目的地までの道のりはまだ遥かに遠い事を詠ってます。
まとめ
観天望気からのことわざや日を使ったことわざは如何だったでしょうか。日は時間を現したり空を現したりと様々ですね。
ことわざを調べていくと聞いたことあることわざや聞いたこと無いことわざまで様々あります。テストや受験にも似たようなことわざを選びなさいや対義語は等よく試験に出ていました。
皆さんのお役に立てれば幸いです。