観天望気の四字熟語はご存知ですか?観天望気の読み方は「かんてんぼうき」と言います。
観天望気とは自然の現象や生物の行動の様子などから天気を予測することなんです。
そう、天気ことわざが当てはまります。
天気ことわざも色々調べると沢山出てきて面白いですね。
中学受験であれば「夕焼けは晴れ」や、「狐の嫁入り」など知っておきたいですね。
こうしたことを知ってればより物語を楽しめたり理科の授業楽しくなります。
先人の知恵に心はせるとともに一般知識として頭入れてみてください。
観天望気、生き物を使った天気ことわざ
では観天望気とはどんな意味なのか詳しく見ていきましょう。
観天望気(かんてんぼうき)は、自然現象や生物の行動の様子などから天気の変化を予測すること。また広義には経験則をもとに一定の気象条件と結論(天候の変化の予測)の関係を述べたことわざのような伝承のことをいう。
古来より漁師、船員などが経験的に体得し使ってきた。英語の Weather lore は、気象伝承を意味する。また、天気占いとも呼ばれる。観天望気は科学的な観測に基づく公式な天気予報に代替できるものではないが、天気の変化の参考になるものもある。
引用元:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキペディア(Wikipedia)では上記の内容で書かれています。
空模様や生物の行動から天気を予想する方法であって、先人から伝わる天気ことわざが当てはまります。
今のようにニュースもない時代に古来行われた天候予知の方法なのです。
紀元前の話で三国志に出てくる諸葛亮孔明は赤壁の戦いで南東の風が吹くと知っていました。
大昔の方は星空をみて大気の動きを知り動物や昆虫の動きから天気を予報していたんですね。
それでは天気にまつわることわざを見ていきましょう。
ひばりが高く上ると晴れ
ひばりが高く上ると晴れということわざあります。春を告げる鳥としても知られる小さい鳥で、ぴよぴよ鳴き声、空へ高く舞い上がる姿はさわやかな春を連想させるのです。
ツバメが低く飛べば雨
ツバメが低く飛べば雨ということわざもありますが、前の前空気中の水分が多くて、ツバメのえさとなる虫が低いところをとんでます。
それを捕まえるにはツバメも低く飛びます。虫が雨を察知して葉の下に身を隠す説もあります。ひばり、ツバメも晴れれば高く飛びます。
狐の嫁入り
狐の嫁入りは、晴れてるのに小雨ふってる天気をしめし、天気雨のことです。狐は人をばかす、キツネは人と違った世界があるという考えで生まれた言葉で地方ごといろんな俗説があります。
猫が顔洗うと雨
また、猫が顔洗うと雨は映画などで取り入れられる表現であり、顔洗うといいますが、水で洗うのではなくて、前足で顔回り身づくろいするのです。一説によれば雨の前湿気でひげ重くなって、それが気になり顔洗うといわれてます。動物は湿度などいろんな形で感じ取っているのです。
渡り鳥は雪多し
渡り鳥は雪多しですが、渡り鳥が例年より多いのは寒気強くなってること示して寒い冬など予想されるのです。渡り鳥という言葉ですが、越冬のため日本にきた鳥を示し、秋の季語として文に出ます。
スズメは日の出のちょっと前に目覚める習慣
スズメは日の出のちょっと前に目覚める習慣がありますが、日の出前に雲が少ない時はスズメは太陽光の刺激たくさん受けます。そして曇り、雨の日より早い時間帯で盛んに泣き始めます。太陽がきれいに見えることにより日が昇ったことがよくわかり、スズメが一斉にさえずりはじめます。
雨がやむかを判断するにも雀の習慣が役立ちます。雨が小降りになれば雀はいち早く行動を開始します。雀のさえずり聞こえればもうすぐ雨やむと思ってください。
トンボのえさになる小さい虫
トンボのえさになる小さい虫は雨が振りそうになればいつもと違った場所に身を隠したり、羽根が湿気含み高く飛べなくなり、それにつられ、トンボもいつもより低い位置飛んだりします。
ツバメが低く飛ぶ時雨
同じ理由でツバメが低く飛ぶ時雨といわれます。
また、ご飯食べたら茶碗放っておけばご飯粒がこびりつきますが、同じ水加減で同じ分量のご飯炊いてても日によりこびりつき方が違うと思ったりするでしょう。
これは湿度変化によるもので、低ければご飯粒がすぐ乾燥してこびりつきます。
カエルが鳴くと雨
カエルの合唱を聞くと明日は雨かな?と思ったことありませんか。
カエルには皮膚呼吸が多く全呼吸の30~50%にもなるといわれています。
そのため、湿気の高い状態の時には皮膚から二酸化炭素を排出し、酸素を取り入れる皮膚呼吸を多く取り入れるために鳴くそうで湿気の変化には敏感のようです。
霧や雷を使ったことわざ
雷なれば梅雨明ける
雷なれば梅雨明けるですが夏は夕立とともに雷なるイメージですが、このことわざ示すのは梅雨終わりになる時間を問わない雷で、雷というちょっとした事件終わると梅雨明け抜けるような空の夏が来る、そうかんがえれば、物語の流れでつかわれるような表現でしょう。
朝の雷、船乗り警戒
新潟県に伝わることわざで「朝の雷、船乗り警戒」があります。
意味はと言うと、夏によく発生する夕立に伴う積乱雲の雷と違って、朝の雷は寒冷前線の上昇気流で発生するために、規模も大きく長続きします。
そこで朝の雷はしばらく注意しなさいということから来てます。
東の雷、雨降らず
「東の雷、雨降らず」のことわざは、夏の入道雲によって雷雲が発生したときのことわざです。
雷雲は西から東へ移動するため雷は東へ遠ざかっていきます。なので東の雷は現在の位置にはよってこないため雨の心配、落雷の心配もないと推測されます。
逆に、西や北西の雷雲は現在地によってくるため注意していきましょう。
朝霧は晴れ
朝霧は晴れということわざがありますが、科学的には朝に霧が発生するのは夜間の天気が良くて地面から出てく水分が多いといった裏付けなのです。昼になればきりがなくなり、朝とはありますが、多くは早朝を示します。
他の天気にまつわることわざ
天候の変化や予報に関連することわざは、古いから人々の興味を引きつけてきました。
次は他の天気にまつわる面白い天気ことわざをいくつか紹介します。
山にカサ雲かかれば雨
山にカサ雲かかれば雨は、孤立した山、富士山で起き、市、俳句などに使われる風情ある景色です。
夕立は三日
夕立は三日は夕立は一度降れば3日ほど続くといった意味で使われて、夕立は夏の季語であり、意外と昔から使われています。
太古の音遠く
太古の音遠くで聞こえれば、晴れ、太鼓につかわれる皮は湿度により縮み、晴れて乾燥すれば皮のハリ良くなり、音もさえたりして、遠くからでも聞こえます。近所のお祭り、運動会の太鼓など。
暑さ寒さも彼岸まで
暑さ寒さも彼岸までは、暑いのは秋分、寒いのは春分までという意味で、天気にとどまらず辛いことも必ず終わりくるといった意味で使われます。
まとめ
天気ことわざは、日本だけでなく、世界中にたくさんあります。
天気ことわざは、単に天気を予測するためのものではありません。自然と人間のつながりを、教えてくれる言葉でもあります。
私たちは、天気ことわざから、自然の恵みに感謝し、自然と共生していくことの大切さを学ぶことができます。
余談で神経痛が痛くなれば明日は雨が降る、あかぎれ痛めば雨、北風が強くなるなど言われたりします。先人の知恵は凄いものでよく観察しているなとおもいます。
天気ことわざも色々調べると沢山出てきて面白いですね。他の記事でも天気に関することわざを紹介していますのでそちらも御覧ください。